韓国産業通商資源部は10月1日、9月の半導体輸出額が603億ドルとなり、単一品目として初めて月600億ドルを突破したと発表した。前年同月比では263%増で、これまで最高だった8月の467億ドルも上回った。
背景には、メモリーの輸出物量拡大と固定取引価格の上昇がある。DDR5 16Gbの価格は5月の37.5ドルから9月には48ドルへ上昇した。
半導体以外では、コンピューター輸出が70億ドルと前年同月比435.3%増となった。無線通信機器は、プレミアムスマートフォンの販売好調やiPhone向け部品輸出の増加を追い風に、11カ月連続で増加した。船舶はLNG船などの引き渡し増加で29.9%増えた。一方、自動車は前年の秋夕連休に伴う反動や中古車輸出の不振が響き、5.5%減となった。
9月の総輸出は1209億ドルと83.5%増え、単月として初めて1200億ドルを上回った。輸入は711億ドルで26.0%増。貿易収支は499億ドルの黒字となり、これも単月で初めて400億ドルを超えた。
日平均輸出は56.3億ドルで、初めて50億ドル台に乗せた。1~9月の累計輸出は8145億ドルとなり、前年通年実績の7093億ドルをすでに上回った。累計の貿易黒字は2525億ドルだった。
地域別では、中国向け輸出が260億ドルで122.7%増となり、4カ月連続で200億ドルを超えた。米国向けは243億ドルで137.0%増、ASEAN向けは213億ドルで初めて200億ドルを上回った。いずれも半導体輸出の拡大が押し上げ要因となった。
一方、中東向け輸出はホルムズ海峡の通航環境悪化を受け、14.1%減少した。これに伴う国際原油価格の上昇で、石油製品の輸出額は72.0%増えたが、輸出物量は6.9%減った。原油の輸入額は80億ドルに増加した。
キム・ジョングァン産業通商資源部長官は「9月の輸出は史上初めて1200億ドルを超え、1~9月の累計輸出も8000億ドルを突破した。過去最高だった前年の7093億ドルを早い段階で上回った」と述べた。
そのうえで「韓国の産業と企業の競争力を改めて示す成果であり、世界市場で競争してきた企業の努力の結果だ」と評価した。
さらにキム長官は、年間輸出1兆ドルの達成に期待を示す一方で、世界的な保護主義の強まりや中東情勢の緊迫化を輸出の不確定要因として指摘した。主要国の通商当局との高官級協議の枠組みを常時稼働させ、輸出規制の動向を綿密に点検するとともに、予期せぬ対外要因が輸出に悪影響を及ぼさないよう先手を打ち、10~12月期も輸出の増勢維持を図る考えを示した。