写真=KT。KTネットワーク部門・未来ネットワークラボのキム・ウテ常務が20日、韓国電波学会の夏季総合学術大会に設けられたKT特別セッションで、AIデータセンターのネットワークとインフラについて説明した。

KTは8月21日、韓国電波学会の夏季総合学術大会で特別セッションを開催し、AIデータセンター(AIDC)の効率化に向けた次世代ネットワーク技術やインフラ構成を示した。CXL(Compute Express Link)による計算資源の共有や、モジュラー型データセンターの導入を通じて、電力・冷却を含む運用効率の向上を図る考えだ。

セッションは20日、江原・平昌のアルペンシアリゾートで開かれた。座長はKTネットワーク部門・未来ネットワークラボのキム・ウテ常務が務め、韓国電子通信研究院(ETRI)のほか、AIインフラ企業のFanessia、Vertivの関係者が参加した。

KTは、フィジカルAIやAIエージェントの拡大に伴い、計算需要が急増していると説明した。これを受け、AIデータセンターを含むAIインフラの重要性が一段と高まっているとし、今後の競争力は、同じ資源と電力でより多くのサービスを支えられるかという「効率性」に左右されるとの見方を示した。

その上で、主な方向性として、AIインフラを結ぶ次世代ネットワーク技術、計算資源の稼働率を高めるAIDCの構成、電力・冷却効率を高めるデータセンター構築方式の3点を挙げた。

KTは、AIインフラを効率的に接続する次世代ネットワーク技術に加え、AI資源の活用効率を高めるCXLベースのAIDC構成を紹介した。CXLは、プロセッサやメモリ、AIアクセラレータなどの資源を、サーバー間で必要に応じて柔軟に共有できるコンピューティング相互接続技術という。

サーバーごとにAI資源の利用量にばらつきが生じるデータセンター環境でCXLを活用すれば、遊休資源を必要なサーバーへ振り向けられるため、同じインフラでより多くの処理をこなせるとしている。運用効率と拡張性の向上にもつながるという。

電力・冷却の効率を高める手法としては、「モジュラー型データセンター」の適用策も議論した。モジュラー型データセンターは、電力設備や冷却設備をあらかじめ統合して製作し、現地で設置する方式。発熱や消費電力、工期の抑制が見込めるほか、さまざまな規模のAIデータセンターに適用しやすい点が強みだとしている。

KTは今回の議論を踏まえ、AIデータセンターとAIネットワークを一体で運用する統合AIインフラ技術の高度化を継続する方針だ。増加するAIサービス需要に対応し、産業全体のAI転換を支える高効率インフラの実現を目指す。

KTネットワーク部門・未来ネットワークラボ長のイ・ジョンシク専務は、「AI時代には、インフラをどれだけ多く構築するかよりも、それをどれだけ効率的に活用できるかが重要になっている」とコメント。「KTは、ネットワークとAIデータセンターをまたぐ統合AIインフラの強みを基盤に、産業全体のAI転換を支援していく」と述べた。

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