写真=Salesforce

Salesforceは、AIエージェントが顧客データを直接活用できるMCP向け機能「Headless Data 360」の提供を開始した。8月19日付のSiliconANGLEによると、関連性の高い管理下の顧客コンテキストをエージェントに直接渡し、単なる参照にとどまらず、データの構築、変換、マッピング、セグメント作成、アクティベーションまで処理できるようにする。

Data 360では、200を超える既存APIをプログラム可能なエンドポイントとして利用できる。これによりAIエージェントは、ユーザーインターフェースを介さずに、必要なSalesforceのデータや機能を直接呼び出せる。利用チームは既存のツールやインターフェース上で、そのまま作業を進められる。

従来、データ関連の作業では、必要なフィールドやスキーマ、セグメント、テーブルを事前に把握した上で、複数のツールやチームをまたぐ必要があった。そのため、プロジェクトの完了までに数日から数週間を要するケースもあった。Salesforceは、Data 360によってAPIへのアクセス経路を一元化し、こうした一連のプロセスをまとめて処理できるとしている。

今回の発表は、Salesforceが4月に公開した「Headless 360」の延長線上にある。Headless 360がMCPを通じてSalesforce APIを外部システムから接続できる仕組みだったのに対し、Data 360では、エージェントによるデータインテリジェンスやインサイト抽出、変換、収集まで対応範囲を広げた。

利用者は、自然言語で必要な分析条件を伝えるだけでよい。例えば、電子機器の購入顧客を対象にライフタイムバリューを算出し、ソフトウェア購入者は除外するといった指示を出せば、エージェントがクエリを生成し、計算処理を組み立てて実行する。この過程では、セマンティックモデルや関係性、変換、数式も自動で構成される。

Claude、Cursor、ChatGPT、Salesforce AgentforceといったAIエージェントは、正確なフィールド名や関数呼び出しをあらかじめ指定しなくても、必要なSalesforceのデータや機能を特定し、実行できるという。

Salesforceは、Data 360向けのMCPサーバーを自社でホスティングし、運用管理する。モデリングやマッピング、変換、アクティベーションといった共通タスク向けのスキルも、あらかじめパッケージ化して提供する。

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