写真=Strategy

Uberの初期投資家として知られるジェイソン・カラカニス氏が、マイケル・セイラー氏率いるStrategyのBitcoin大量保有戦略に異論を唱えた。大規模な買い集めと複雑な資金調達手法が市場構造を変え、Bitcoinの上値を抑える可能性があると主張している。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが8月19日(現地時間)に伝えたところによると、カラカニス氏は、Strategyの積み上げ型の取得手法と資金調達の枠組みが、Bitcoin市場のあり方そのものを変えたと指摘した。

同氏は同日、Xへの投稿で、セイラー氏が市場を囲い込むようにBitcoinを買い集め、複雑な金融手法を重ねたことで、暗号資産市場の構図が大きく変わったと述べた。

今回の発言は、SkyBridge Capital創業者アンソニー・スカラムーチ氏の強気見通しに反論する中で飛び出した。スカラムーチ氏は、市場全体には弱気な見方を示しつつも、Bitcoinについては強気姿勢を維持している。

スカラムーチ氏はワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで、Bitcoinは足元の下落局面でも異例の底堅さを示していると評価した。次の半減期が近づき新規供給が減少すれば、需給は一段と引き締まるとの見方も示した。

その上で、Bitcoinが再び10万ドルを超える可能性はあるものの、回復には一定の時間を要するとの見通しを示した。

一方、カラカニス氏は以前からStrategyに批判的な立場を取っている。今月初めにも、同社を「Bitcoinを買う最も複雑な方法」と評し、Bitcoinに投資したいのであればStrategy株ではなく、現物のBitcoinを買うべきだと主張していた。

同氏は、Bitcoinの一段高を支える前提条件にも疑問を投げかけた。価格上昇にはBitcoinを信じる投資家層の拡大が欠かせないが、この数年は値上がり益や投機収益を狙う資金が、別の投資先へ移ったように見えるとした。

また、Bitcoinが実際に100万ドルに達し得るのか、達するとすればそれがいつなのかとも問いかけた。

これに対し、Bitwiseの最高経営責任者(CEO)ハンター・ホースリー氏は同日、X上で返信し、カラカニス氏の見方は誤りだと正面から反論した。

今回の論争は単なる価格見通しの違いにとどまらず、企業による大規模保有戦略がBitcoin市場の構造にどのような影響を及ぼすかという論点にも広がっている。半減期に伴う供給減少への期待と、企業主導の買い集めが同時に注目される中、新規資金の流入と保有の集中が今後の焦点となりそうだ。

カラカニス氏はXへの投稿で、「100万ドルに到達することはあるのか。25万ドルにさえ届くのか。セイラーは市場を囲い込み、奇妙な金融工学を重ねることで、Bitcoinのゲームを壊したと思う」と書き込んだ。

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