注文板取引やAMM、決済領域でも同様の時間帯パターンが確認された(写真:Shutterstock)

XRPのオンチェーン取引が、ロンドン市場とニューヨーク市場の取引時間が重なる時間帯に集中する傾向を強めている。平日13~16時(UTC)の3時間に全体の約23%が集まり、2025年7月時点の約14%から上昇した。

米ブロックチェーンメディアのDecryptが19日(現地時間)に報じた。EvernodeがDuneを使ってXRPのオンチェーン取引データを分析したところ、取引はロンドン午後とニューヨーク午前が重なる時間帯に偏っていたという。

時間帯別では、直近2026年7月に14時(UTC)の1時間だけで1日全体の約10%を占め、最も活発だった。この時間帯は、グローバル市場で流動性が集まりやすく、外国為替市場でも取引が膨らみやすい時間帯とされる。

Evernodeは、こうした動きについて、XRPの取引パターンが伝統的金融市場の取引時間に近づいている可能性を示すものだとみている。もっとも、XRP Ledger自体は24時間稼働しており、特定の時間に取引が止まるわけではない。あくまで、ネットワーク上の活動が特定時間帯に集中していることを示すデータだ。

特に13~16時(UTC)は、ロンドンとニューヨークという世界の主要金融拠点の市場が重なる時間帯に当たる。Evernodeは、XRPの取引集中がこうした市場の稼働時間と連動している点に着目した。

一方で、これをそのまま機関投資家や銀行の取引増加と結び付けるべきではないとも指摘した。同じ時間帯に活動する個人投資家など、ほかの市場参加者が取引の増加に影響している可能性があるためだ。

Evernodeは、取引時間帯の変化が機関投資家の動きを示唆する材料にはなり得るものの、オンチェーンデータだけで実際の取引主体を特定することはできないと説明している。

注目されるのは、この傾向が特定の市場や商品に限られていない点だ。Evernodeによると、XRP Ledgerでは注文板ベースの取引に加え、自動マーケットメイカー(AMM)プールや通貨間決済でも、同じ時間帯に活動が増えていた。

XRPの活用拡大も続いている。現物XRP ETFを通じた資金流入が続くほか、Ripple Paymentsを活用した越境決済も拡大傾向にあるという。XRP Ledgerでは、トークン化資産やRippleのステーブルコイン「RLUSD」に関する活動も増えている。

Evernodeも、XRP Ledgerを基盤とする上場型のXRP財務会社の構築を進めており、ネットワーク内で金融用途の広がりが進んでいる点に注目している。

今回のデータは、XRPが伝統的金融市場のように特定時間帯にしか取引されない資産へ変化していることを意味するものではない。XRP Ledgerでは引き続き24時間取引が可能だ。

ただ、実際のネットワーク活動は特定時間帯に偏りつつあり、一種の「XRPラッシュアワー」が生まれていることを示した形だ。

今後の焦点は、こうした取引集中が一時的な現象にとどまるのか、それとも定着するのかにある。ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯の取引比率がさらに高まり、機関資金やETF資金の流入、越境決済の拡大が重なれば、XRPと伝統的金融市場との結び付きが強まっている兆候として受け止められる可能性がある。

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