NHN KCPは8月20日、Web3プラットフォームを手がけるLine Nextと、ステーブルコインを活用した決済サービスの拡大に向けて業務提携(MOU)を締結したと発表した。デジタル資産ウォレット「Unify」の技術と、NHN KCPの国内加盟店網および決済インフラを連携させる。
提携により、両社はまず、Line Nextのステーブルコイン決済サービス「Unify Pay」をNHN KCPの決済画面に導入し、新たな決済手段として提供する方向で協議を進める。
連携が実現すれば、海外の利用者はNHN KCP加盟店で商品やサービスを購入する際、「Unify Pay」を選択し、ウォレット内のステーブルコインで支払えるようになる。
加盟店は、ブロックチェーン決済システムやデジタルウォレット連携の仕組みを独自に構築することなく、既存のNHN KCPの決済環境をそのまま活用できるという。
Line Nextによると、2025年以降、100社超が「Unify」の決済機能を導入している。対応対象も、米ドルなど主要法定通貨に連動するステーブルコインへ広げているという。
両社は今後、ウォン連動ステーブルコインの制度化を見据えた協力も検討する。関連法制度や許認可の枠組みが整えば、ステーブルコインを「Unify」で保管・送金・決済できるようにする案についても協議する予定だ。
NHN KCPは、「Unify Pay」との連携を起点に、決済承認から取消、返金、精算までの関連システムを高度化する方針だ。制度や市場環境に応じて、クロスボーダー決済やデジタル資産流通、グローバル精算へと事業領域を広げる考えも示した。
NHN KCPは「ステーブルコインを日常的な決済手段として定着させるには、デジタルウォレットや利用者だけでなく、実際に利用できる加盟店網と取引全体を処理できる商取引インフラが必要だ」とコメントした。その上で、「国内のオンライン・オフライン加盟店網とLine Nextのグローバルネットワークを組み合わせ、新たな決済接点を広げていく」としている。