暗号資産市場でデレバレッジが3四半期連続で進んでいる。Galaxy Researchは、貸出残高の縮小が続いているものの、その進み方は2022年の弱気相場で見られた急激な崩壊とは異なり、比較的秩序だった調整局面にあるとの見方を示した。
ブロックチェーンメディアのCoinPostが18日(現地時間)に伝えたところによると、Galaxy Researchは「State of Crypto Leverage Q2 2026」で、市場全体のレバレッジ縮小が継続する一方、過去のような急変ではなく、段階的に進んでいると分析した。
今回のポイントは、レバレッジ縮小のペースにある。Galaxy Researchによれば、直近3四半期の減少率はそれぞれ10%、5%、17%で、比較的緩やかな推移だった。
これに対し、2022年には暗号資産担保融資残高が1四半期で55%超減少し、その後も第3四半期に9%減、第4四半期に29%減と急速な縮小が続いた。足元のデレバレッジは、当時のようにショックが一気に表面化する形ではなく、複数四半期にわたって段階的に進んでいるという。
市場全体の貸出残高は前四半期比16.78%減の561億6000万ドルだった。2025年第3四半期に付けた過去最高の786億9000万ドルを大きく下回る水準となった。
Galaxy Researchは、今回の縮小が単一四半期での急落ではなく、3四半期に及ぶ漸進的な調整である点を重視している。強制清算や大口カウンターパーティーの破綻よりも、投資家がリスクエクスポージャーを徐々に落としたことが主因とみている。
DeFiの貸出残高は同期間に27.61%減の204億3000万ドルとなり、3四半期連続で減少した。CeFiの貸出残高も前四半期比9.62%減の229億8000万ドルだった。
もっとも、CeFiの貸出残高は2023年第4四半期の底である68億ドルと比べれば、なお大幅に高い水準にある。Galaxy Researchは、こうした構造を踏まえ、現在の市場は2022年のような一方向の崩壊局面とは異なるとみている。
CeFiとDeFiを合算した貸出残高は434億1000万ドルで、前四半期比19.08%減となった。特にオンチェーン貸出の落ち込みが大きく、これを受けてCeFi残高が2023年第3四半期以来初めてDeFiを再び上回った。
四半期末時点におけるDeFi貸出アプリケーションのシェアは47.05%で、前四半期の52.6%から555ベーシスポイント(bp)低下した。
CeFi市場ではTetherが58.54%のシェアで首位を維持した。前四半期比では371bp低下したものの、市場の過半を占めた。Mapleが8.91%、Nexoが7.51%で続き、上位3社の合計シェアは74.96%に達した。市場全体が縮小するなかでも、上位事業者に集中する構図に大きな変化はみられなかった。
一方、先物市場は比較的底堅く推移した。パーペチュアル先物を含む建玉は四半期末時点で1032億ドルとなり、前四半期比の減少率は3.08%にとどまった。
ビットコイン(BTC)の建玉は6.24%減の450億4000万ドル、イーサリアム(ETH)は26.31%減の219億9000万ドルだった。その後、7月末には全体の建玉が約1140億ドルまで持ち直した。
Galaxy Researchは、こうした動きを踏まえ、先物市場とDeFi貸出市場で底固めの兆しが出ていると評価した。足元はレバレッジを急速に解消するショック局面というより、リスクエクスポージャーを抑えながら市場構造を再調整する段階に近いと分析している。
今後の焦点は、オンチェーン貸出の減少傾向が続くかどうか、また持ち直した先物の建玉が貸出市場の安定につながるかどうかにある。