Anthropicは、「Claude Cowork」のモバイル対応を全有料プランに拡大した。これにより、iPhoneやiPadを含むモバイル環境でも利用できるようになり、先に打ち出していた段階的な提供拡大が完了した。
米ITメディア9to5Macが8月18日(現地時間)に報じた。Claude Coworkは、iPhoneやiPadに加え、デスクトップ環境でも全有料プランで利用可能になったという。
Anthropicは約1カ月前、Mac向けに提供していたClaude CoworkをiPhoneとiPadにも広げる方針を示し、最上位プランから順次対象を拡大してきた。今回の措置で、全有料プランの利用者がモバイルでも使えるようになった。
Claude Coworkは、ファイル、カレンダー、メール、メッセージングアプリ、Webなどと連携し、ユーザーに代わって業務を進める機能だ。必要な情報を確認しながら、一連の作業を継続して実行できるとしている。
モバイル対応の狙いは、場所や端末が変わっても作業フローを途切れさせないことにある。デスクトップで始めた業務の進捗や成果物をスマートフォンで確認できるほか、事前に予約した作業は端末がオフラインでも継続して実行される。特定の時間にメールや会議記録、関連資料を確認し、ブリーフィングの作成を任せるといった使い方を想定している。
作業の途中で利用者の判断が必要になった場合は、モバイル側に確認を求める。進行中のタスクの方向修正や成果物のレビューにも対応し、重要な最終実行は利用者の承認を経る設計とした。Claude CoworkはiPhone、iPad、Android向けのClaudeアプリのほか、Webでも利用できる。
対応範囲の拡大で、業務向けAIサービスを巡る競争も一段と激しくなっている。OpenAIも「ChatGPT Work」を通じて、iPhone、iPad、Mac、Webなど複数の環境で業務機能を提供している。競争の軸は、モデル性能だけでなく、異なる端末間で作業をどこまで自然に引き継げるかにも広がりつつある。
今後は、実際の利用体験がサービスの競争力を左右する要素になりそうだ。業務向けAIの利用がデスクトップからモバイルへ急速に広がる中、端末を切り替えても作業フローを中断せずに継続できるかが、サービス選択に与える影響を強める可能性がある。
Anthropicは「Claude CoworkはモバイルとWebに対応する。デスクでタスクを任せ、仕上がった作業をスマートフォンで受け取れる。ノートPCを閉じてもClaudeは作業を続ける」と説明している。