ビットコイン利用者の間で広く使われているハードウェアウォレット「BitBox」で、ファームウェアの重大な脆弱性2件が修正された。BitBoxは「Dixence」セキュリティアップデートを公開し、利用者にBitBoxAppと端末ファームウェアの早急な更新を求めている。
8月18日、ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、Dogecoinコミュニティ関係者のミシャボアは、BitBox利用者に対し速やかなファームウェア更新を呼びかけた。
今回の注意喚起は、BitBoxがDixenceセキュリティアップデートを公開したことを受けたもの。BitBoxは内部監査の過程で、BitBoxのファームウェア内に複数のセキュリティ上の問題を確認し、これを修正したと発表した。
同社によると、修正対象の脆弱性が悪用された場合、不正なファームウェアをインストールされる可能性がある。さらに、端末のロック解除後には資金を盗まれる恐れもあるという。
BitBoxが示した想定シナリオでは、攻撃者が利用者をだまして改ざん済みのファームウェアを導入させ、その後に端末のロックが解除されれば、保管資産への不正アクセスにつながる可能性がある。
このため、更新作業に使うPCの安全性も重要になる。ミシャボアは、脆弱性の性質を踏まえ、ファームウェア更新に使用するPCがマルウェアなどに感染していないか事前に確認するよう求めた。
可能であれば、これまで使っていたPCではなく、新しいPCや初期化した環境で更新したほうが安全だとも助言している。
ミシャボアはX(旧Twitter)への投稿で、BitBoxはDogecoinには対応していないものの、ビットコイン投資家の間で人気の高いウォレットだと指摘。その上で、利用者は直ちにファームウェアを更新すべきだと強調した。
今回の件は、ハードウェアウォレットがオフライン保管手段とみなされていても、ファームウェアや更新経路そのものが攻撃対象になり得ることを改めて示した形だ。BitBox利用者には、公式アプリの更新に加え、利用端末の状態もあわせて点検することが求められる。