Waymo初期を支えたことで知られるセバスチャン・スラン氏が、ロボティクスのスタートアップ「Dulo」を創業した。Duloはハードウェア設計向けの基盤モデルを開発しており、製造の高速化を目指すという。
Business Insiderによると、スラン氏は18日(現地時間)、米サンフランシスコで開かれたロボティクス関連カンファレンス「Actuate」の基調講演の終盤で、新会社について言及した。
ただ、同氏は現時点で詳細を明らかにする段階ではないと説明した。「今は会社について話していない。ステルス状態で、規模も非常に小さいが、ロボティクス分野だ」と述べ、事業内容や組織規模、資金調達の有無などは明かさなかった。
公開情報は限られている。スタンフォード大学がホストする簡単な紹介ページによれば、Duloはハードウェア設計向けの基盤モデルを開発している。目標として掲げるのは「光速に近い製造」だ。
同ページには、Waymo、Google Brain、スタンフォード人工知能研究所の出身者がチームに加わっていると記載されている。スラン氏自身も、過去にスタンフォード人工知能研究所を率いた経歴を持つ。
スラン氏は2005年、スタンフォード大学のチームを率い、132マイルの砂漠コースを人の介入なしで走破する自動運転レースで優勝した。これをきっかけにGoogleの注目を集めた。
その後、ラリー・ペイジ氏の誘いでGoogleの自動運転車プロジェクトに参画し、この事業は後にWaymoへと発展した。
スラン氏は自動運転分野に加え、Google BrainとGoogle Xの共同創業者としても知られる。オンライン教育企業Udacityの設立にも関わり、現在は閉鎖された空飛ぶクルマ開発スタートアップKitty Hawkを率いた経歴もある。
こうした経歴から、Duloの動向にも関心が集まりそうだ。現時点で明らかになっているのは、ハードウェア設計用の基盤モデル開発と、製造スピードの向上を目指すという方向性にとどまっている。
今後の焦点は、Duloがどのような製品や顧客、適用分野を打ち出すかにある。スラン氏は組織について「非常に小さい」と説明している一方、紹介ページではWaymoやGoogle Brain、スタンフォード人工知能研究所の出身者を前面に打ち出している。Duloが今後どのような形で事業の全容を明らかにするのか、注目される。