ビットコイン現物ETFのイメージ写真=Shutterstock

ビットコイン現物ETFは17日、1億3730万ドルの純流入となった。もっとも、流入資金の大半はFidelityのFBTCに集中しており、BlackRockのIBITも未確定のままだ。5営業日ぶりに流入超へ転じたものの、市場全体の需要回復を示す動きとみるには慎重な見方が必要だ。

CryptoSlateが18日に報じたところによると、この日の資金流入の81.5%はFidelityの「Wise Origin Bitcoin Fund」(FBTC)が占めた。

Farsideの集計では、FBTCへの純流入は1億1190万ドル。ARKの「ARK-21Shares Bitcoin ETF」(ARKB)は1420万ドル、Morgan Stanleyの「Morgan Stanley Bitcoin Trust ETF」(MSBT)は1120万ドルの純流入だった。プラスが確認されたのはこの3銘柄のみで、その他は0と表示された。

一方で、不確定要素も残る。BlackRockの「iShares Bitcoin Trust」(IBIT)は未確定で、数値欄はダッシュ表示となっている。このため、現時点でIBITの資金フローを0とみなすことはできず、17日分の総額も暫定値にとどまる。

今回の純流入は、5営業日連続の純流出の後に記録された。8月10日から14日までの日次フローは、マイナス1億4460万ドル、780万ドル、マイナス6110万ドル、マイナス1億3110万ドル、マイナス5620万ドルだった。直近5営業日の累計純流出額は3億8520万ドルに達している。

このため、17日の流入額は直前5営業日の流出分の35.6%を埋めたにすぎない。対象期間を直近6営業日に広げても、なお2億4790万ドルの純流出となる。

また、ETFの資金フローだけでは、実際の買い手が機関投資家なのか、資産運用会社なのか、個人投資家なのかを見極めにくい。今回の数字だけで機関投資家の需要が全般的に回復したと断定するのは難しく、ETFへの資金流入がビットコイン相場を直接押し上げたと判断する材料としても不十分だ。

今回のデータは、純流入への転換そのものより、資金がどの商品にどれだけ偏ったかを浮き彫りにした。ビットコイン現物ETF市場の持ち直しを見極めるには、1日当たりの総流入額よりも、資金流入が複数銘柄に広がるか、暫定値確定後も流入基調が続くかが焦点となる。

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