SkyBridge Capital創業者のアンソニー・スカラムーチ氏は、ビットコインが明確な弱気相場に入ったとの認識を示す一方、今回の下落率は過去の弱気局面より小さいとして、中長期では強気の見方を維持した。次回の半減期を経て供給減が意識されれば、価格が再び10万ドルを上回る可能性があるという。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが18日(現地時間)に報じたところによると、スカラムーチ氏はワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで、足元のビットコイン相場について「明確な弱気相場だ」と述べた。ただ、今回の調整局面は過去の下落局面とは様相が異なると説明した。
同氏は、ビットコインの下落率が現時点で55%にとどまっていると指摘した。過去の弱気相場では75~80%前後の急落がみられたことを踏まえると、下げは比較的限定的だとの見方だ。この点について、次の上昇局面を見越した買い需要がなお市場に残っている可能性を示唆した。
足元でビットコイン相場に方向感が出にくい背景としては、ボラティリティの低下、マイニング業界の変化、そしてビットコイン特有の4年サイクルを挙げた。
今年2月の時点と比べても、現在のビットコイン価格はおおむね同水準にとどまっており、市場の変動性は大きく低下していると説明した。加えて、一部のビットコインマイニング企業が事業の軸足をAI分野に移しているほか、これまで暗号資産市場に流入していた資金の一部もAI分野へシフトしているとの見方を示した。
また、ビットコインの4年サイクルも、現在のもみ合い相場に影響していると分析した。相場サイクル上、足元は弱含みやすい局面にあるうえ、次の半減期まで約18~19カ月残っているため、複数の要因が重なって値動きが抑えられているという。
一方で、中長期の見通しについては強気姿勢を崩していない。次回の半減期を迎えればビットコインの新規供給は減少し、需給が引き締まることで価格の上昇圧力が強まると予想した。その過程で、ビットコインが再び10万ドル(約1500万円)を超える可能性があると述べた。
もっとも、短期的に大きく反発する可能性は低いとみている。半減期への期待が本格的に相場へ織り込まれるまで、当面は低ボラティリティのボックス圏推移が続く可能性があるとした。
そのうえで、現局面は長期的な上昇トレンドへ移行する前の調整局面に近いとの認識を示した。当面は限定的な値動きが続く可能性があるものの、半減期後に供給減の効果が本格化すれば、相場は再び上昇の勢いを取り戻し得るとしている。