写真=GM

GMは、2027年型の電気自動車(EV)全ラインアップに北米充電規格「NACS(SAE J3400)」の充電ポートを標準搭載する。Chevrolet、Cadillac、GMCの対象車は、Tesla Superchargerを含むNACS対応の急速充電器をアダプターなしで利用できるようになる。

EVメディアのElectrekが現地時間14日に報じたところによると、GMは現在販売中、または2027年型として発売予定のEVにNACSポートを標準搭載する方針だ。

対象車種には、Cadillac Escalade IQ、Escalade IQL、Lyriq、Optiq、Vistiqのほか、Chevrolet Bolt EV、Blazer EV、Equinox EV、Silverado EV、GMC Hummer EV(ピックアップ、SUV)、Sierra EVなどが含まれる。

GMはすでにNACSへの移行を進めている。2026年型のCadillac OptiqがNACSポートを採用しており、2026年に2027年型として投入される新型Chevrolet BoltもNACSを標準搭載する。

一方、2026年型EVの大半は引き続きCCS1充電ポートを採用する。Optiqを除くBlazer EV、Equinox EV、Silverado EV、Lyriq、Vistiq、Escalade IQ、Escalade IQL、Sierra EV、Hummer EVでTesla Superchargerを利用するには、別売りのNACS DCアダプターが必要となる。

GMが販売するNACS DCアダプターの価格は275ドル(約4万1250円)。2万7500基超のTesla Superchargerを含むNACS対応のDC急速充電器で利用できる。ただし、一部のSuperchargerは引き続きTesla車専用として運用される。

反対に、2027年型のGM製EVで従来のCCS1急速充電器を使う場合は、CCS1 DCアダプターが必要になる。価格は189ドル(約2万8350円)。家庭用充電器などJ1772規格の設備向けアダプターも67ドル(約1万50円)で販売し、2製品をまとめたパッケージは256ドル(約3万8400円)とする。

充電サービスの利用手続きも簡素化する。GMはChevrolet、Cadillac、GMCの各アプリに「Energy Pass」を導入し、複数の充電ネットワークの登録と決済を一元化した。現在はTesla Supercharger、Ionna、Electrify America、ChargePointに対応しており、今後はEVgoも追加する予定だ。

GMによると、これらのネットワークで米国内のDC急速充電器の約70%をカバーできるという。対応する充電器では「Plug and Charge」も利用可能で、車両の自動認証を通じて充電料金をバックグラウンドで決済できるとしている。

今回の標準化により、GMのEVユーザーは利用できる充電器の選択肢が広がる見通しだ。NACSを標準搭載することで、Tesla Superchargerの使い勝手は大きく改善するとみられる。

もっとも、充電規格が短期間で単一に統一されるわけではない。既存のCCS1とJ1772のインフラは引き続き運用されるため、当面は利用環境に応じて複数のアダプターを使い分ける必要がある。

キーワード

#GM #NACS #SAE J3400 #Tesla Supercharger #CCS1 #J1772 #Chevrolet #Cadillac #GMC
Copyright © DigitalToday. All rights reserved. Unauthorized reproduction and redistribution are prohibited.