SK telecomは、政府が推進する「独自AI基盤モデル」プロジェクトの第2段階評価を通過した。今回はモデル性能に加え、商用サービスへの適用可能性やAIエコシステムへの波及効果も審査対象となっており、同社のサービス実装力やインフラ面も評価された。
科学技術情報通信部によると、第2段階評価はベンチマーク40点、専門家評価35点、ユーザー評価25点の計100点で実施された。第1段階に比べ、産業現場でのAX活用や普及に関する比重を高めたほか、一般利用者がモデルを直接使って評価するユーザー評価も新たに加えられた。
専門家評価では、モデル性能に加えて、使いやすさや実用性、幅広い産業・サービスへの適用可能性、国内AIエコシステムへの波及効果などを評価した。とりわけ波及効果と貢献計画には15点を配点し、全分野のAX支援、AIモデルの公開、大学やスタートアップ、国産AI半導体を含むエコシステム支援計画などを審査した。
SK telecomはこの項目で高い評価を得た。専門家委員会は、同社のA.X K2について、数理推論と韓国語分野で比較対象の中でも最高水準の性能を示したと評価した。大規模な商用サービスへの実装実績があり、使いやすさと実用性の面でも明確な強みがある点が評価につながった。
産業分野での適用範囲の広さも強みとして挙げられた。SK telecomは国防分野にA.X K1モデルを提供したほか、製造業向け特化エージェントの実証を進め、法務・税務分野でもモデル活用事例を示した。専門家委員会は、こうした取り組みを通じて、開発モデルの適用可能性と実用性を多様な産業分野で立証したとみている。
ベンチマーク評価でもA.X K2は高い性能を示した。6880億個のパラメーターのA.X K2は、韓国語と数学のベンチマークで、グローバルのオープンソースモデルの中でも最高水準の成績を記録した。国際数学オリンピック(IMO)の2026年問題評価では金メダル基準に相当する点数を獲得し、米高校数学競技AIMEの問題を基にした「Math Arena AIME 2026」リーダーボードでも、最高タイの97.1%を記録した。
SK telecomは今後、政府支援を活用しながら、自社AIモデルの産業分野や日常生活での活用拡大に注力する方針だ。科学技術情報通信部は、次段階に進んだチーム向けに提供するB200 GPUについて、今年上半期の768枚規模から下半期には1000枚規模へ拡大する計画としている。
SK telecomの関係者は「自社AIモデルの産業分野や日常生活への展開成果を基に、国内AIエコシステム全体で活用できる成果の創出に集中する」と述べた。