Z世代の投資家はBinanceで、個別株よりETFを選好する傾向を強めている。一方で、売買頻度やレバレッジの活用は他世代より低く、高リスク商品には慎重な姿勢が目立った。
Cointelegraphが14日付(8月14日付)で報じたところによると、Binance Researchは、8月初旬時点でZ世代の株式関連取引に占めるETFの構成比が25%に達したと明らかにした。
調査では、現物株、トークン化株式、伝統金融の無期限先物を対象に、Z世代のアカウントをミレニアル世代、X世代、ベビーブーマー世代と比較した。検証項目には、取引頻度、純流入、レバレッジ利用などを用いた。
Z世代の株式関連資産に占めるETFの構成比は、6月の18.5%から7月には21.9%へ上昇した。これに対し、個別株の比率は同期間に77%から74.2%へ低下した。Binanceは、Z世代が株式投資でETFへの配分を段階的に増やしていると分析している。
売買スタイルも比較的慎重だった。Z世代は3つの商品群すべてで他世代より取引頻度が低く、伝統金融の無期限先物における月間平均取引回数は13回だった。ミレニアル世代の17回、X世代の16.5回を下回った。
売却せず保有を続ける傾向もみられた。現物株の取引アカウントのうち、一度も売却していない比率はZ世代が22%で、X世代の19%、ベビーブーマー世代の9%を上回った。買いのみのアカウント比率はミレニアル世代が30%で最も高かった。Z世代の買いのみアカウントで購入が多かった資産は、Broadcom、Tesla、Schwab米国配当株ETFだった。
高リスク商品への関与も限定的だった。レバレッジ・インバースETFを一度も取引していない伝統金融の無期限先物アカウントの比率は、Z世代が88.2%で最も高かった。ミレニアル世代は84.5%、X世代は85.9%だった。
もっとも、Binanceは今回の結果について、長期的な投資志向の変化とみなすのは時期尚早だとしている。現物株の取引商品が意味のある規模に拡大したのは6月で、分析に使えるデータはまだ約2カ月分にとどまるためだ。
こうした動きは、トークン化株式市場の拡大とも重なる。BinanceのbStocksは、立ち上げから2カ月足らずの段階で、先週には一時KrakenのxStocksを上回り、トークン化株式の発行規模で2位に浮上した。
Token Terminalによると、先週火曜日時点でbStocksのトークン化株式価値は6億1060万ドル(約916億円)となり、xStocksの6億120万ドル(約901億円)を上回った。ただ、同じ週の金曜日には再び順位が逆転し、xStocksは6億1070万ドル(約916億円)、bStocksは5億7960万ドル(約869億円)だった。
市場全体約27億ドル(約4050億円)に占めるシェアは、xStocksが22.3%、bStocksが21.2%だった。Ondo Financeは9億7180万ドル(約1458億円)で、最大の発行体の地位を維持した。
RWA.xyzによると、金曜日時点のトークン化株式市場の規模は24億3000万ドル(約3645億円)で、直近30日間で約5%増加した。Z世代のETF選好と低いレバレッジ利用が、拡大するトークン化株式市場で投資資金の流れにどう影響するかが焦点となりそうだ。