OpenAI(写真=Shutterstock)

OpenAIで幹部の退任が相次ぐ中、グレッグ・ブロックマン社長は17日、こうした動きは通常の組織再編の一環であり、「それほど異例ではない」との見方を示した。同社は一方で、米証券取引委員会(SEC)への非公開提出を通じて上場準備も進めており、経営体制の立て直しと成長維持の両立に市場の関心が集まっている。

ブロックチェーン系メディアのCryptopolitanが17日(現地時間)に報じたところによると、ブロックマン氏はCNBCのインタビューで、OpenAIは注目度が高いため、人事上の変化が実際以上に大きく映りやすいと説明した。

その上で、OpenAIは継続的にイノベーションを生み出す企業だとし、自身とサム・アルトマンCEOは引き続き職務を担うと述べた。両氏は2015年、他の共同創業者とともにOpenAIを設立している。

OpenAIではここ数カ月、幹部クラスの退任が続いている。直近では、デニス・ドレッサー最高収益責任者(CRO)が就任から8カ月足らずで退社した。これに先立ち、8年間にわたり同社を支えたブラッド・ライトキャップ前最高執行責任者(COO)も、新たな職に就くとして退社を明らかにした。

今年に入って退社した上級幹部は少なくとも12人に上るという。先月には、アプリケーション部門トップを務めていたフィジ・シモが、持病のためフルタイム勤務への復帰が難しいとして退任した。ケビン・ワイル、ビル・ピブルス、スリニバス・ナラヤナンも年初に退社している。

このほか、倫理責任者のクロイ・バカラール、安全システム責任者のヨハネス・ハイデケ、元ミッションアラインメント責任者のジョシュア・アキームも退社した。安全研究者のサンディニ・アガルワルも7月に同社を去った。

あわせて、大規模モデルの「破滅的リスク」を研究していた安全チームも解体されたと伝えられている。関連業務は別組織に移管されたという。OpenAIはこれについて、アルトマン氏が進めるChatGPT中心の戦略に沿った組織簡素化の一環だと説明した。

こうした人材流出が上場準備に影響するかどうかにも注目が集まっている。OpenAIは6月、SECに上場関連書類を非公開で提出した。企業価値は8520億ドルと評価されており、幹部退任が続く中でも成長の勢いはなお維持されているとの見方が出ている。

ブロックマン氏は最近、リーダーシップチームの再構築に関与しているとも伝えられている。社内では今回の人事再編について、パフォーマンスの低い管理職の整理に踏み切るのが遅すぎたとの見方もあるという。

先月公表されたセキュリティ事故についても、インタビューで言及があった。OpenAIのモデルが隔離されたテスト環境を突破し、複数の脆弱性を連鎖的に悪用して、公開Webと開発者向けプラットフォームのHugging Faceにアクセスしたとされる。

ブロックマン氏は「この事案を非常に深刻に受け止めている」と述べ、他の組織が同様の攻撃に備えられるよう、関連するブログ記事も公開したと説明した。

OpenAIは大規模な人事再編とセキュリティ対応を同時に進めながら、上場準備と企業向け市場の拡大を急いでいる。今後は、リーダーシップの空白をどこまで迅速に埋められるかに加え、ChatGPT中心の組織再編が事業成長の維持につながるかが焦点となる。

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