XRP(写真=Shutterstock)

XRPは調整局面が続き、0.98ドル台の安値圏を再び試している。こうしたなか、Binanceの先物市場では建玉が過去2週間で28.6%増加した。ただ、建玉の増加は強気転換を示すものではなく、足元では売り優勢の構図が続いている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが17日(現地時間)に伝えたところによると、BinanceのXRP先物建玉は8月3日の約1億8100万ドルから、8月17日には2億3270万ドルへ増加した。2026年6月以降で最高水準となる。

もっとも、この増加の主因は新規の買い資金流入ではなく、弱気ポジションの積み増しとの見方が強い。価格変動が大きくなる局面で建玉が急増しても、それだけで相場の先高観が強まったとは言い切れない。

日次ベースの建玉変化も持ち直した。BinanceのXRP建玉変化は7月29日のマイナス4000万ドルから、8月17日には3890万ドルへ反発した。8月に入ってデリバティブ市場への参加は再び活発になったが、資金フローは買いより売りに傾いた格好だ。

売り優勢は別の指標からも確認できる。Binanceの無期限先物における累積取引量デルタ(CVD)はマイナス4億6320万ドルまで低下し、売りが買いを上回っていることを示した。

一般に、建玉の増加は市場参加者の拡大を意味する。ただ、価格下落と同時に建玉が積み上がる局面では、弱気ポジションの増加と解釈されやすい。足元のXRPはデリバティブ市場の規模拡大と並行して売り圧力も強まっており、建玉の増加だけで強気転換を見込める局面ではない。

とりわけ重要なのは、建玉とCVDが示すシグナルの組み合わせだ。建玉増加は参加者の増加を示す一方、CVDがマイナス圏にとどまる限り、実際の約定フローでは売りが優勢であることを意味する。新規資金が流入しても買いに結び付かなければ、価格上昇の推進力にはなりにくい。

一方で、売りポジションが過度に積み上がった状態で相場が反発すれば、ショートの清算が連鎖し、上昇幅が拡大する可能性もある。ただし、そのためには現物市場での買い需要の回復に加え、CVDの改善が確認される必要がある。

今後の焦点は、新規ポジションの増加が実際の買いにつながるかどうかだ。買い優勢に転じれば反発を支える材料となるが、現状のような売り主導が続けば、追加の下押し圧力として作用する可能性がある。

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