Cardanoは、ネットワークアップグレード「Dijkstra」を2027年にかけて2段階で進める。第1段階では処理能力の向上、第2段階では取引確定時間の短縮を主眼とする。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが8月17日(現地時間)に報じた。ロードマップはIntersectが公開した文書で示された。
それによると、Cardanoは2026年第4四半期をめどに「Ouroboros Linear Leios」(CIP-164)のコード完成を目指し、2027年第2四半期には「Ouroboros Peras」(CIP-140)の導入を計画している。
第1段階の中核となるLeiosは、ネットワークの取引処理能力の引き上げを目的とする。従来のブロック生成構造に補助承認ブロックを追加し、取引をより効率的に処理する仕組みだ。Dijkstraの第1段階では、Leiosを軸にネットワーク全体のスループット向上を図る。
あわせて、関連するプロトコルの見直しも進める。対象には、ネスト取引(CIP-118)、ガードスクリプト(CIP-112)、強化されたアカウントアドレス(CIP-159)、ステーキング報酬引き出し手順の簡素化(CIP-181)などが含まれる。これらの変更は、テストとガバナンス手続きを経てメインネットに反映する方針だ。
開発チームは6月23日、パブリックテストネット「Musashi Dojo」を稼働させた。開発者やネットワーク参加者は同環境でLeios関連機能を検証し、メインネット適用に先立って性能と安定性を確認する。
第2段階のPerasは、取引確定時間の短縮に焦点を当てる。ステークプールの投票レイヤーを追加し、ユーザーやアプリケーションが取引を最終確定と判断するまでの時間を縮める仕組みとなる。Leiosが処理能力の拡大を担うのに対し、Perasは確定速度と信頼性の向上を担う位置付けだ。
Perasのメインネット導入も段階的に進める。まずテストネット運用者向けにPeras互換ノードを配布し、ステークプール運用者(SPO)が関連インフラを整備できるようにする。その後、「Preview」ハードフォークとガバナンス手続きを経て、最初のSPOテストを実施する。
Preview段階でのテスト期間は約2週間を見込む。投票オーバーレイや決済遅延時間などを点検する計画だ。
続いてPerasをプリプロダクションネットワークへ移し、追加のガバナンス手続きと2回目のテストを実施する。この段階は約1〜2週間を想定しており、メインネット適用前の最終準備の確認に充てる。
最終的なメインネット適用には、委任代表(DRep)、ステークプール運用者、憲法委員会の承認が必要となる。必要な批准手続きをすべて終えた後、Perasをメインネットで有効化する。Cardanoは、主要なプロトコル変更においてもコミュニティ主導のガバナンス原則を維持する方針を示している。
もっとも、メインネットでの正確な有効化時期は決まっていない。現時点のロードマップでも、本適用の日程は未定としている。今後は、Leiosのテストネット検証が予定通り完了するか、Perasがガバナンス手続きを経てPreviewおよびプリプロダクション段階へ円滑に移行できるかが焦点となる。