OpenAIのロゴ(写真=Com2uS)

OpenAIは8月18日、AIがもたらす経済機会の拡大と社会的レジリエンスの強化をテーマとする研究プロジェクト14件を支援すると発表した。韓国からは延世大学が採択された。

対象は米国、欧州連合(EU)、ブラジル、シンガポール、韓国で進める14件の研究・実証プロジェクト。OpenAIは総額100万ドル(約1億5000万円)の研究資金に加え、最大100万ドル相当のOpenAI APIクレジットを提供する。各プロジェクトの実施期間は6カ月。

研究テーマは大きく2分野に分かれる。1つは、AIによる生産性向上や経済的利益を労働者、企業、地域社会に幅広く行き渡らせる方策を探る「経済機会」の領域。もう1つは、AI安全性、国際的な情報共有、公共政策における責任あるAI活用などを扱う「社会的レジリエンス」の領域だ。

韓国で採択された延世大学の課題は「AIを活用した民主的アカウンタビリティ」。国会会議録などをAIで分析し、国会が政府をどの程度有効に監視・監督しているかを評価する。分析結果は複数の研究者が独立して検証する予定だ。

成果物には、研究報告書や政策モデルに加え、実地で検証可能なプロトタイプ、データセット、評価フレームワークの開発も含まれる。公募には個人・機関から400件超の提案が寄せられた。

今回の取り組みは、OpenAIが6月に公表した「インテリジェンス時代のための産業政策」の後続施策に当たる。同社は当時、先端AIの恩恵を広く共有するため、外部機関が政策アイデアを検証し、新たな代替案を発展させる研究を支援する方針を示していた。

採択プロジェクトの研究成果は2027年に公表する予定だ。

OpenAIのアジア太平洋地域における対外協力部門統括、イ・サンヒョン氏は「今回の研究成果が、各国政府と社会が地域の実情に即した政策を設計し、AI時代の経済機会と社会的レジリエンスを巡る公的な議論を広げる一助になることを期待している」とコメントした。

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