ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏が、XRPを保有する考えはほとんどないと改めて表明した。大量のXRPを受け取ったとしても、すぐにビットコイン(BTC)へ換えるとしている。XRPは足元で再び1ドルを割り込み、過去最高値から72.6%安の水準に沈んでいる。
ブロックチェーンメディアのU.Todayによると、ブラント氏は16日(現地時間)、X(旧Twitter)への投稿で自身のXRP観を改めて示した。関連する反応がX上で広がる中、XRPに対する否定的な立場を強い言葉で打ち出した。
同氏は「冗談だろう。いったい誰がXRPを気にするのか」と投稿。自身の取引手法については「ポジションはすべて先物で取る」と説明し、現物の長期保有には重きを置いていないとの考えを示した。
その上で、「50万XRPを保有することにはまったく関心がない。仮に受け取ったとしても、すぐにBTCへ換える」と述べた。
こうした発言が出た時点で、XRPは再び1ドルの心理的節目を下回っていた。足元では0.9992ドル(約150円)近辺で推移している。
CoinGeckoによると、XRPは2025年7月17日に付けた過去最高値の3.65ドル(約548円)から72.6%下落した水準にある。
XRPが1ドルを割り込むのは、2024年11月以来で初めて。現在の価格水準は、Rippleが2024年末に投入したステーブルコイン「RLUSD」の1ドルも下回っている。
XRPの軟調地合いが続く中で、ブラント氏の否定的な見方にも改めて注目が集まっている。
ブラント氏は、代表的なXRP懐疑派として知られる。これまでXRPコミュニティとたびたび対立しており、2025年12月にはXRPと銀の強気派について「これほど簡単にだまされるトレーダー集団はない」と評した。
同年10月にも、XRP支持者をX上で最も未熟かつ非専門的な集団だと批判するなど、踏み込んだ表現を用いていた。
さらに過去には、XRPをFordの「Edsel」になぞらえたこともある。2020年6月にはXRPを「操作された詐欺」と表現し、翌7月にはRippleとXRPの関係を、米連邦準備制度とドルの関係にたとえた。
当時は、Rippleが事実上XRPの供給を担う主体だとも主張していた。
もっとも、ブラント氏が常に同じスタンスを取り続けてきたわけではない。2024年末にXRPが急騰した局面では、このトークンに対して異例ともいえる友好的な姿勢を見せた。
2024年11月には、XRPが2023年の高値を上抜いたとして、大型の収束局面からのブレイクアウトを示唆していた。
ただ、この強気見通しは長続きしなかった。2025年3月には、弱気のヘッド・アンド・ショルダーが完成した場合、XRPが1.07ドル(約161円)まで下落する可能性があると警告している。
その後、XRPが再び1ドル近辺まで下落したことで、市場では同氏の過去の警戒発言と足元の値動きをあわせて見極める動きが強まっている。
今回の発言は、単なるXRP批判にとどまらず、資金を振り向ける先としてBTCを明確に選好した点でも注目される。XRPは足元で1ドルの攻防が続いており、相場の持ち直しが進むかどうかが焦点となりそうだ。