Rippleは17日、XRP Ledger上でステーブルコイン「RLUSD」を1000万枚追加発行した。流通量は17億1100万枚に達しており、機関投資家向け決済基盤の整備と各地域での流通拡大を並行して進めている。
今回の追加発行は、RLUSDの発行者アカウントを通じて処理され、同日中にXRP Ledger上で確定した。XRPScanによると、当該取引の手数料は0.000405XRPだった。
新規発行分はRLUSDの受取用アカウントに送付された。取引には2人の署名を必要とするマルチシグ方式が適用され、最大送付数量は1000万RLUSDと記録された。
CoinGeckoの集計によると、RLUSDの流通量は17億1100万枚、24時間取引量は約5800万ドル。2024年12月のローンチ以降、時価総額の拡大が続いている。
Rippleはあわせて、RLUSDの機関投資家向け決済基盤とコンプライアンス体制の拡充も進めている。7月にはNotabeneと提携し、企業間ステーブルコイン決済プラットフォーム「Notabene Flow」にRLUSDを連携した。
両社は、Notabeneの取引承認・コンプライアンス基盤をRipple Paymentsに接続することも検討している。
日本でも展開を広げている。Rippleは6月、日本でRLUSDを正式にローンチした。
SBI VC Tradeは、自社のVCTRADEプラットフォームを通じて、機関投資家と個人顧客の双方にRLUSDの提供を開始した。SBIは、RLUSDについて、日本の電子決済手段の「第4類型」に基づき取り扱われる初のステーブルコインだとしている。
海外展開も進む。Rippleは6月、ビリラ、ビテクセン、ビトロとの提携を発表し、トルコで機関顧客がRLUSDを利用できるようにした。
RLUSDは、発行規模の拡大に加え、規制面での承認取得、決済基盤の整備、地域ごとの流通網拡充を同時に進めている。
市場では、今回の追加発行を機関需要の拡大と連動した動きとみる向きがある。Rippleが企業間決済プラットフォームとの連携、日本での承認取得、トルコでの機関向け供給拡大を相次ぎ進めてきたためだ。
RLUSDは単なる流通量の拡大にとどまらず、機関投資家向けステーブルコイン基盤の拡張を軸に展開を進めており、今後の動向が注目される。