Solanaのイメージ写真=Shutterstock

Solana(SOL)は主要取引所で先物取引の出来高が急増したものの、現物価格は75ドル台でもみ合いが続いている。レバレッジ主導の取引拡大が進む一方、ポジションはロングに傾いており、市場では下落時の清算連鎖を警戒する見方が強まっている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが17日(現地時間)に伝えた。SOL先物の取引はこの1日で大きく膨らんだが、ポジション構成からは下落局面で売り圧力が強まりやすい地合いも浮かび上がったという。

注目点は、出来高の拡大がそのまま現物価格の上昇につながっていないことだ。SOLは24時間にわたって値動きが乏しく、75.30ドル前後で推移した。取引だけが急増し、方向感のある現物買いが確認できないため、市場では投機的なレバレッジ拡大を警戒する見方が出ている。

取引所別にみると、BinanceのSOL先物の24時間出来高は約8億9000万ドル(約131億円)で、前日比144.8%増となった。Bybitは108.6%増、OKXは146.1%増。Gate、Bitget、Hyperliquidでもそれぞれ約154%、210%、168%増加した。複数の大手取引所で同時に出来高が膨らんだことは、単発の動きではなく、デリバティブ市場全体で参加が広がっていることを示している。

一方で、ポジションはロングに偏っている。Binanceのアカウントベースのロング・ショート比率は約2.43、OKXは2.42だった。Binanceの上位トレーダーに限ったアカウント比率は2.71とさらに高い。U.Todayは、こうした構図について「下落を決定づけるものではないが、サポートを割り込んだ場合には清算に対して脆弱になりやすい」と指摘した。買いポジションが過度に積み上がると、小幅な下落でも強制清算が連鎖的に発生しやすくなるためだ。

清算データもロング側の脆弱さを映している。SOLではこの1日で約607万ドル(約9億円)のポジションが清算され、このうちロングが460万ドル(約6億8000万円)、ショートが147万ドル(約2億2000万円)を占めた。ロング中心の損失が大きいことからも、市場が上昇方向のポジションに強く傾いていることがうかがえる。

テクニカル面も重荷となっている。SOLは約78.10ドルの中期移動平均線を下回って推移している。長期移動平均線は89.26ドルに位置しており、価格構造全体はなお弱いとの見方につながる。U.Todayは、出来高拡大が投機的なレバレッジではなく実際の買い集積につながっていることを示すには、78〜80ドルを明確に上抜き、その水準を維持することが必要だと伝えた。

短期的には、74〜75ドル帯が重要なサポートとして意識されている。売りが強まりこの水準を割り込めば、70〜72ドル台まで押し戻される可能性がある。その場合、7月と8月の安値圏が改めて試される展開も想定される。逆に買いが主導権を取り戻せば、今回の出来高拡大が価格反発の足場となる余地も残る。

市場参加者にとって当面の焦点は、出来高増加が実需の拡大につながるかどうかだ。足元のように価格が停滞したままロングポジションだけが膨らむ流れが続けば、新たに積み上がったレバレッジは反落局面で清算を通じて一気に解消される可能性が高まる。

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