暗号資産メディアのU.Todayは16日(現地時間)、Binance創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏が、自身の公開ウォレットアドレスの運用を終了する方針を示したと報じた。スパムトークンを整理する過程で、特定のミームコインに投機資金が集中し、市場の混乱を招いたことが背景にある。
オンチェーン分析企業Lookonchainによると、CZ氏はBNB Chain上のウォレットから、別々のプロジェクトに属する2種類のトークンを各4444枚焼却した。これを受け、一部の投資家はこの動きを暗黙のオンチェーンシグナルと受け止めた。事実上休眠状態にあったこれらのトークンは3万%超上昇した一方、Binance Alphaで取引される正規トークンの価格に目立った反応はなかった。
今回の展開は、2021年にビタリック・ブテリン氏が送られてきたShiba Inu(SHIB)を焼却し、価格が急騰した事例を想起させる。背景には、プロジェクト関係者がCZ氏の名を利用した宣伝を狙い、同氏のウォレットにスパムトークンを送り込んでいた事情があるとみられる。
CZ氏は、Trust Walletアプリのテスト中、残高表示の妨げになる不要トークンを整理しただけだと説明した。ただ、焼却しても新たなミームコインが次々に送り付けられ、結果として投機をあおる格好となった。
最終的にCZ氏は、当該ウォレットで正規に保有していたBNBやトークンを教育系慈善プロジェクト「Giggle Academy」に寄付し、今後はこのアドレスを使用しない方針を明らかにした。以後、このアドレスに送られた資産は事実上ロックされることになる。急騰していたトークンの時価総額は、発表直後に526万ドルまで急落した。