新型「デルタ級」宇宙船の初商業飛行が2027年2月以降にずれ込む見通しとなった。写真=Virgin Galactic

Virgin Galacticは、新型「デルタ級」宇宙船の初の商業飛行を2027年2月以降に延期した。組立工程で寸法精度の確認に想定以上の時間がかかっているためで、地上試験は今月中に始める。

米ITメディアEngadgetが13日(現地時間)に報じたところによると、同社は当初、年内の初商業飛行を見込んでいたが、少なくとも2027年2月以降へ計画を後ろ倒しした。

延期の要因は、次世代機の組立工程で見つかった精度面の課題だ。Virgin Galacticは今後数カ月で試験を進めたうえで、2026年10~12月期に初の商業飛行に入る計画だった。しかし、組立段階で日程に影響する細かな調整項目が数多く確認され、スケジュールの見直しを迫られた。

マイケル・コルグレイザーCEOは決算発表の場で、延期の原因は単一の重大な不具合ではないと説明した。小規模ながら重要な組み付け作業が数百件あり、一部部品には設計値から数千分の1インチ単位のずれが見つかったという。同社は、こうしたばらつきの補正と、機体が設計通りに製造されているかの確認に追加時間が必要だとしている。

同社は今月末から初号機の地上試験を始める計画だ。商業飛行の開始時期は後ろ倒しとなるものの、試験と検証の手続きは継続する方針だ。Virgin Galacticは2024年に商業飛行を7回実施した後、次世代機の開発に集中するため、サブオービタル宇宙観光の販売と運航を停止していた。

需要は引き続き堅調という。コルグレイザーCEOは、サブオービタル観光飛行のチケットを1枚75万ドル(約1億1250万円)で50枚超販売したと明らかにした。3月に始めた今回の販売で受け取った予約金は5000万ドル(約75億円)を上回ったとしている。スケジュールの遅れがあっても、財務面への大きな影響はないとの見方も示した。

生産計画についても言及した。2機目はすでに製造中で、2027年4~6月期に商業飛行へ投入する予定だ。2027年4~6月期末までに月10回の飛行体制を構築する目標は据え置いた。今後は、初号機の地上試験の進捗と、2機目の生産日程が運航拡大計画と整合的に進むかが焦点となる。

新型宇宙船の正式名称はまだ決まっていない。Virgin Galacticは現在、名称候補の投票を実施しており、「Horizon」「Explorer」「Ascend」「Apeiron」の4案を提示している。

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