写真=Microsoft

Microsoftのシンクタンク「AIエコノミー・インスティテュート」は28日、2026年第2四半期の生成AI普及動向をまとめた報告書を公表した。韓国の生成AI利用率は40.6%と世界12位で、主要経済圏では3期連続で最大の上昇幅を記録した。

報告書のタイトルは「グローバルAI普及:2026年第2四半期のトレンドとインサイト」。世界のAI利用状況に加え、地域別の利用形態やオープンウェイトモデルの成長動向を分析した。

分析では、匿名化したMicrosoftのテレメトリーデータを基に、15〜64歳の生産年齢人口に占める生成AI利用者の比率を「AI普及指標」として算出した。算出に当たっては、OSとデバイスの市場シェア、インターネット普及率、各国の人口規模の違いも織り込んだ。

2026年6月時点の世界全体の生成AI利用率は18.8%で、第1四半期の17.8%から1.0ポイント上昇した。韓国は前期比3.5ポイント上昇の40.6%となり、世界12位に入った。

地域別では、先進国が中心の「グローバルノース」と、新興国が中心の「グローバルサウス」との利用格差が12.6ポイントに広がった。グローバルサウスでは、教育・学習目的での活用比率が相対的に高かったという。

報告書では、オープンウェイトモデルの利用拡大にも注目した。オープンウェイトモデルは、学習済みの重みを公開し、開発者が用途に応じて改変したり、自前の環境で実行したりできるのが特徴だ。クローズドモデルに比べ、カスタマイズや配布がしやすいとされる。

性能面でもクローズドモデルとの差は縮小している。独立系のベンチマーク研究によると、新たなクローズドモデルが最高性能を更新した後、先行するオープンウェイトモデルが数カ月以内にその水準に近づく動きが繰り返し確認された。ただ、報告書は、これが最先端のクローズドモデルと同等の性能に達したことを意味するものではないとしている。

こうした性能改善を背景に、実利用も広がっている。OpenRouterが100兆超のトークンを分析して公表した資料によると、分析対象のトークン使用量に占めるオープンウェイトモデルの比率は、2025年末時点で約3分の1に達した。DeepSeek、Kimi、Qwen、GPT-OSSなど主要モデルの公開後に増えた利用量も、一時的な伸びにとどまらず継続したという。

MicrosoftがOpenRouterの公開データを追加分析したところ、オープンウェイトモデルはOpenRouter全体のトークン使用量の75%を占めた。ただし報告書は、OpenRouterが開発者中心のプラットフォームであることから、この数値を世界市場のシェアとみなすことはできないと指摘した。

AIアプリケーション開発も急増している。実行可能なAIアプリやデモを公開するHugging Face Spacesの件数は、2023年末の約12万4000件から、2026年8月末時点で約146万件に拡大した。報告書は、2025年11月に初のAI普及報告書を公表して以降だけでも、増加が続いているとしている。

AIエコノミー・インスティテュートは、今後の報告で新たに登場したAIツールも測定対象に加える方針だ。

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