CardanoのネイティブトークンADAが足元で調整しているにもかかわらず、投資家の強気姿勢は崩れていない。現物ETF上場に向けた適格性、DeFi分野の拡大、拡張性向上に向けたアップグレード、ビットコインDeFiとの連携強化が、Cardanoに対する主な支援材料として意識されている。
The Crypto Basicが13日付で報じた。
ADAは先週、0.2107ドルまで上昇した後に反落した。足元では0.18ドル台で推移しており、0.1856ドル超の水準で、直近高値から11.91%安となっている。もっとも、市場では短期的な値動きよりも、ネットワーク拡大につながる中長期材料を重視する見方が出ている。
注目点の一つが現物ETFの可能性だ。Grayscaleは先週、Cardanoの現物ETFに関するS-1申請を取り下げており、短期的には悪材料と受け止められた。ただ、ADAは米証券取引委員会(SEC)の簡素化された現物ETF審査の枠組みで、主要な適格要件の一つを満たしたとされる。報道では、8月9日ごろに現物ETF上場に必要とされる6カ月の要件を満たす見通しで、これに先立ちCME Groupは2月9日、規制下のADA先物を上場している。
相互運用性の拡大も期待材料だ。Cardanoコミュニティでは、InjectiveとつながるIBC経由の接続基盤に注目が集まっている。現時点ではテストネット段階にあるが、これにより利用者はCardanoからInjectiveへADAを移し、逆にInjectiveからCardanoへINJを送ることができる。こうした接続が本格化すれば、Cardanoのユースケースは他のブロックチェーンエコシステムにも広がる可能性がある。
DeFiエコシステムの拡大も追い風となっている。コミュニティは最近、AlphaGrowthによる「Cardano PRIME」提案を承認し、1億2000万ADAの配分を決めた。この資金はDeFi活動の拡大に加え、SolanaやEthereumといった主要エコシステムに対する競争力の強化に充てられる予定だ。
Cardano創業者のチャールズ・ホスキンソン氏も、TVLの拡大余地に言及している。同氏はRealFiを通じ、1年以内にTVLを10億ドル(約1500億円)まで伸ばせるとの強気見通しを示した。RealFiはまだ初期の試験段階にあるが、公開後に3000超のウォレットがアクティブとなり、オンチェーンでの処理件数は3万6000件を超えたという。
拡張性向上に向けたアップグレードも重要な材料とみられている。コミュニティはOuroboros LeiosとHydraを、ADAの次の成長材料として注視している。両プロジェクトは、Cardanoのベースレイヤーにおける安全性と分散性を維持したまま、取引処理能力の大幅な向上を目指すものだ。Leiosは年内のメインネット公開が見込まれる一方、Hydraの公開時期は明らかになっていない。
ビットコインDeFiとの連携強化も投資家心理を支えている。ホスキンソン氏は週初め、BitVMベースのビットコインとCardanoをつなぐブリッジで、大幅な最適化成果が得られたと明らかにした。メインネット水準の検証では、データ要件は40GiBから0.0281GBへ、実行時間は354秒から0.149秒へ、コストは1万4211ドル(約213万円)から37ドル(約5550円)へそれぞれ低下したとしている。
こうした改善が実運用でも維持されれば、Cardanoはビットコイン基盤のDeFiインフラとして存在感を強める可能性がある。足元のADA価格は軟調ながら、ETF上場要件への適合、相互運用性の拡大、DeFiの成長、拡張性の向上、ビットコイン連携といった材料が、中長期の成長期待を下支えしている。