Genesisは8月13日、ブランド初のハイブリッド車「GV80 HEV」を公開し、来月発売すると発表した。次世代2.5ターボハイブリッドシステムを搭載し、静粛性や燃費性能の向上を打ち出す。
GV80 HEVは、Hyundai Motor Groupの次世代2.5ターボハイブリッドシステムを採用したSUVだ。パラレル方式のハイブリッドシステムで、エンジン始動と動力補助を担うスターター・ジェネレーター・モーターと、駆動および回生ブレーキ時の動力を担う駆動モーターを組み合わせる。
Genesisによると、モーターが作動する領域を広げたことで、従来のハイブリッド車より静かで滑らかな走りを実現した。低速域ではEVモードを時速約30kmまで維持でき、駐車場や市街地、渋滞時にはエンジン音や振動を抑えられるとしている。
一定速度を超えるとエンジンが加わる仕組みで、ハイブリッド車でありながらEVに近い走行感覚を目指したという。
バッテリーには、Hyundai Motor Groupのハイブリッド車として初めて液冷式を採用した。バッテリー温度を効率的に管理し、エネルギー効率と最大放電出力の向上につなげる狙いだ。
燃費性能も改善した。Genesisの社内試験では、2WDモデルの燃費は既存のガソリン車比で約25%向上した。条件次第では改善幅がさらに拡大する可能性があるとしている。
動力性能は既存のGV80 2.5ターボを上回る。システム総出力は347馬力、最大トルクは390lb-ft(約529N・m)で、従来モデル比では出力が約16%、トルクが約26%それぞれ増えた。
停止状態から時速100kmまでの加速時間は約7.1秒。モーターが発進直後からトルクを立ち上げることで、鋭い初期加速も実現するとしている。
デザイン面でも専用要素を盛り込んだ。エクステリアには新デザインのクレストグリルと専用ホイールを採用。インテリアには、オブシディアンブラック×タイガグリーン、ウルトラマリンブルー×トラバーチンベージュを含む4種類の新たなツートーンカラーを設定し、新規ウッドトリム2種類と新しいキルティングパターンも用意した。
今回の投入は、Genesisの電動化戦略の見直しを反映した動きでもある。Genesisは当初、EV中心で電動化を進めていたが、EV市場の成長ペースや消費者需要を踏まえ、EVへの全面移行時期を後ろ倒しし、ハイブリッド車とレンジエクステンダー型モデルも拡充する方向へ戦略を修正した。
GV80 HEVは、その戦略見直し後に投入されるGenesis初のハイブリッド車となる。EVと内燃機関車の間にある需要を取り込み、電動化の選択肢を広げる狙いがある。
Genesisは今後、GV80 HEVを起点に次世代2.5ターボハイブリッドシステムの展開を広げるとみられる。来月の発売後、市場でどこまで浸透するかが注目される。