AIデータセンター向けの次世代円筒形LFP電池を初公開したSamsung SDI。写真=Samsung SDI

Samsung SDIは9月29日、シンガポールで開幕した「Data Centre World Asia(DCWA)2026」で、AIデータセンター向けバッテリー製品群を初披露したと発表した。会場ではUPS、BBU、SBB、セルの4ゾーンを設け、関連製品を展示している。

DCWAは、データセンターの設計・構築から運用・管理まで、関連技術やサービスを幅広く扱う展示会。2026年は世界約600社が参加した。

UPSゾーンでは、停電時にもサーバーへの電力供給を維持する無停電電源装置(UPS)を紹介した。Samsung SDIによると、このUPSはUL Solutionsが実施する屋内大規模火災試験(LSFT)で認証基準を満たした。バッテリーの爆発や熱伝播のリスクを検証する同試験で、認証基準を満たしたUPSソリューションは世界初だとしている。

今回、初公開したのは円筒形のリン酸鉄リチウム(LFP)電池だ。同社が円筒形LFP電池を公開するのは今回が初めて。独自の構造技術を採用し、出力と容量を高めるとともに、安全性も強化したという。LFPは、ニッケルやコバルトの代わりに鉄とリン酸塩を正極材に用いる。

BBUゾーンでは、非常用電源向け円筒形電池のラインアップを展示した。代表製品は、底部にベント機構を備えて安全性を高めた21700規格の三元系電池だ。

SBBゾーンでは、エネルギー貯蔵装置(ESS)一体型ソリューション「SBB 2.0」に搭載予定の角形LFP電池を公開した。Samsung SDI独自の角形フォームファクターにLFP材料を適用し、性能と安全性を高めたとしている。

Samsung SDIは会期中、グローバル顧客に技術開発の進捗を共有するとともに、マーケティング活動も進める。技術カンファレンスにも参加し、バッテリーソリューションを紹介する予定だ。

同社関係者は「性能と安全性を高めたバッテリー技術を基盤に、データセンター顧客の多様なニーズに対応する差別化ソリューションを継続的に投入していく」とコメントした。

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