オランダのカーゴバイクメーカーUrban Arrowは、北米で初のロングテール型カーゴeバイク「Breeze」を発売した。前積載型を主力としてきた同社がラインアップを広げ、米国とカナダでファミリー向け需要の取り込みを狙う。
Electrekが13日(現地時間)に報じたところによると、Breezeは米国とカナダの一部販売店で販売を開始した。価格は6999ドルからで、北米ではグリーンの1色のみを展開する。
Breezeは、Urban Arrowが14年にわたって手掛けてきたファミリー向けカーゴバイク事業を、ロングテール分野へ広げるモデルとなる。ロングテール型は一般的な自転車に近い乗り味が特徴で、子どもと荷物を同時に載せられることから、北米で需要が拡大している。
特徴の1つは24インチホイールの採用だ。ロングテール型で一般的な20インチ後輪ではなく大径ホイールを採用し、通常の自転車に近いハンドリングを目指した。Urban Arrowは、高速走行時や子ども・荷物を載せた状態でも安定して走行できるとしている。
駆動系はBosch Cargo Lineモーターに、Envioloの無段変速ハブ、Gatesのカーボンベルトドライブを組み合わせた。チェーンではなくベルトドライブを採用することで、メンテナンス負担を抑えながら滑らかな走行性能を狙ったという。
積載性能もファミリー用途を意識した。リアラックの積載容量は最大80kgで、子ども2人、または人と荷物を同時に載せられる。車体全体の最大積載重量は200kg。フレームはまたぎやすい低床設計とし、重い荷物を積んだ状態でも乗り降りしやすくした。
利便装備や安全関連機能も標準で備える。デュアルレッグキックスタンド、Bosch Purion 200ディスプレイ、セキュリティ機能、前後のMIK HDアクセサリー装着システムを搭載した。乗員用の保護バーやフットレスト、シートクッション、フロントラックなど700ドル超相当のアクセサリーを含む点も特徴で、競合製品ではオプション扱いとなる装備をあらかじめ揃えた。
価格は6999ドルで、プレミアム帯のカーゴeバイクに位置付けられる。Urban Arrowは前年に欧州でBreezeを先行投入しており、北米では市場環境を踏まえてグリーンの単色展開とした。
今回のBreeze投入は、Urban Arrowの北米戦略の変化を示す動きともいえる。前積載型に注力してきた同社がロングテール型を追加したことで、一般的な自転車に近い走行感を求める層にも訴求しやすくなる。車の代替として子どもの送迎や買い物に自転車を使いたい北米のファミリー層を見据え、製品群を広げた形だ。