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オーストラリア証券取引所(ASX)の株主が、ブロックチェーンを活用した清算・決済システム「CHESS」の刷新計画の頓挫を巡り、元経営陣の責任を問う法定派生訴訟の手続きに乗り出す。Rochevilleは、オーストラリア会社法236条および237条に基づき、連邦裁判所に訴訟提起の許可を求める方針をASXに通知した。

裁判所が申請を認めれば、RochevilleはASXに代わって、一部の元幹部や元取締役を相手取り提訴することになる。ASXは、この件について取引所自体が訴訟対象となるものではないとしている。

もっとも、訴訟対象とされる元関係者の氏名や、具体的にどの義務に違反したと主張しているのか、またRochevilleが求める救済内容は明らかになっていない。

ASXは2016年から、既存の清算・決済システムCHESSの刷新を進め、Digital Assetとともに分散型台帳技術に基づく新システムの開発を進めてきた。2017年12月には、中核インフラにブロックチェーンを導入する世界初の証券取引所になるとの期待も集めたが、リリース時期はその後たびたび延期された。

このプロジェクトは2022年11月に停止した。Accentureによる検証で、設計上の問題に加え、取引所の要件を満たせるかどうかに重大な課題があることが確認されたためだ。ASXは2023年5月、ブロックチェーン方式による刷新案を正式に断念し、従来型技術の採用を検討すると発表した。

その後、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は2024年8月にASXを提訴した。ASICは、ASXが2022年2月に「プロジェクトは順調で、2023年4月のリリース予定に沿って進んでいる」と市場に説明した一方で、その説明には合理的な裏付けが欠けていたとみている。

ASXは2026年6月、この事業を巡って市場を誤認させる行為があったことを認めた。連邦裁判所は7月3日、ASXに1440万ドルの罰金と、210万ドルの訴訟費用の支払いを命じた。

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