Appleの次世代Pro向けiPhoneを巡り、関連ディスプレイ部材がサプライチェーンで確認されたとの情報が浮上した。計画中止説も出ている一方で、全面ガラスに近い新デザインの開発は継続しているとの見方が強まっている。
米ITメディアの9to5Macは12日(現地時間)、次期iPhoneの新デザイン計画が取りやめになったとの観測とは別に、全面ガラスに近い設計が引き続き進んでいることを示す材料が新たに出てきたと報じた。
発端となったのはディスプレイに関するサプライチェーン情報だ。中国のリーカー、デジタルチャットステーションは、「iPhone 20 Pro」向けとされる画面部品がAppleのサプライチェーン内で確認されたと主張した。
この情報は、市場でこれまで取り沙汰されてきた製品の方向性とも重なる。Appleは、端末前面が1枚のガラスに見えるような外観を目指し、Apple Watchで見られる表示面の一体感をさらに発展させたデザインをiPhoneに採り入れる可能性があると指摘されてきた。画面が本体の縁まで回り込むように見せる設計が想定されているという。
今週はこのプロジェクトを巡って、見方が割れていた。あるAppleアナリストは、技術的な難易度の高さを理由に計画が撤回されたと主張していた。
これに対し、Bloombergのマーク・ガーマン氏はその見方を否定し、2027年の投入スケジュールは維持されていると伝えた。今回、デジタルチャットステーションもサプライチェーンの動向に言及したことで、少なくとも開発そのものが止まったとみるのは難しいとの受け止めが広がっている。
製品名は現時点で定まっていない。一部では独自ブランドで投入される可能性が指摘される一方、次期Proモデルの延長線上に位置付ける見方もある。さらに、iPhoneの20周年に合わせ、世代表記を飛ばして「iPhone 20 Pro」となる可能性も取り沙汰されている。
こうしたデザインの方向性は、社内で長く語られてきた構想とも一致する。元デザイン責任者のジョニー・アイブ氏は、iPhoneが実質的に1枚のガラス板のような姿になる未来像にたびたび言及してきた。
Appleはアイブ氏の退社後も、この構想を引き継いで開発を進めてきたとされる。
別のリーカーであるアイス・ユニバースも以前、これに近い形状のディスプレイについて説明していた。デジタルチャットステーションは、自身がサプライチェーンで確認した内容がその説明と非常によく似ているとも伝えた。
9to5Macは今回の情報について、「1枚のガラス板」というビジョンの最終形ではないとしても、来年のデザインがその方向へ進むうえで重要な段階になるという従来の見方を補強するものだと評価している。
もっとも、現時点で確認されているのはサプライチェーン段階の情報とリーカーの主張にとどまる。Appleがどの名称で製品を投入するのか、2027年の発売計画が維持されるのか、また画面がどの程度まで本体の縁を覆う形で実現されるのかは、今後の追加情報を待つ必要がある。