Seal 06(写真=BYD)

BYDは中国で、新型電動セダン「Seal 06」を発売した。テスラ「Model 3」と同等クラスの車体に、10万元台前半の価格を設定。急速充電性能やLiDAR搭載の運転支援機能も前面に打ち出し、中国の中型電動セダン市場で攻勢を強める。

米EVメディアのElectrekが12日(現地時間)に報じたところによると、BYDは中国で2027年モデルのSeal 06を公開し、BEVとPHEVの販売を始めた。ラインアップは全12トリムで、BEVは10万9900元から、PHEVは9万9900元からとなる。

中国で販売されているModel 3後輪駆動のベースモデルは23万5500元。Seal 06のBEVは、その半額を下回る水準に価格を抑えた。

充電性能も強化した。Seal 06には第2世代ブレードバッテリーとフラッシュ充電技術を採用。BYDによると、バッテリー残量10%から70%までの充電は5分、97%までは9分で完了するという。

運転支援機能も特徴の1つだ。Seal 06にはBYDの「God's Eye B」を搭載した。この価格帯のセダンでの採用は初めてとしている。ルーフ上のLiDARを活用し、市街地や高速道路でナビゲーション連動の運転支援を提供するほか、インテリジェント遠隔駐車機能も備える。

車内には15.6インチのセンターインフォテインメントディスプレイと8.8インチのメータークラスターを標準装備した。上位トリムでは12インチのヘッドアップディスプレイも搭載し、低価格帯でも装備水準を引き上げた。

BEVは第2世代ブレードバッテリー(LFP)を採用し、CLTC基準の航続距離は530kmまたは630km。駆動方式は前輪駆動のシングルモーターで、最高出力は120kWと240kWの2種類を用意する。

PHEVにはBYDの第5世代DMシステムを採用した。EVモードでの走行距離は最大320kmで、エンジンとバッテリーを組み合わせた総航続距離は最大2307kmに達する。

ボディサイズは全長4870mm、全幅1890mm、全高1495mm、ホイールベースは2820mm。Model 3に近い中型セダンのサイズ感となる。なお、中国仕様のModel 3後輪駆動モデルの航続距離は、CLTC基準で最大634kmとしている。

Seal 06は、価格だけでなく、充電速度、航続距離、運転支援機能まで含めて競争力を訴求するモデルといえる。BYDがModel 3級のセダンを10万元台前半で投入したことで、中国の中型電動セダン市場では価格競争が一段と激しくなりそうだ。

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