写真=Shutterstock。新技術の紹介ではなく、既存コントローラーの点検と対処の基本を扱った。

ゲーム中にスティックへ触れていないのにキャラクターが動いたり、視点が勝手に回転したりする「スティックドリフト」が、PS5やXboxのコントローラーで繰り返し問題になっている。軽い症状であれば清掃で改善することもあるが、保証期間内なら自己分解より先に、SonyやMicrosoftの修理・交換対応を確認するのが基本だ。

米ITメディアEngadgetが11日(現地時間)に報じたとした。スティックドリフトは、アナログスティックに触れていないにもかかわらず、ゲーム内のカメラが一方向に動き続けたり、キャラクターや車両に移動入力が入り続けたりする現象を指す。

この問題は、Sonyの「DualSense」やMicrosoftの「Xbox Wireless Controller」でたびたび指摘されてきた。近年では、ゲームコントローラーの代表的な不具合の1つとして広く知られている。

背景として、ドリフトを起こしにくい方式として「ホール効果方式」のアナログスティックがある。磁石と磁場の変化で位置を検知する仕組みで、接触式部品の摩耗による影響を抑えやすいとされる。

ただ、DualSenseとXbox Wireless Controllerにはホール効果方式は採用されていない。長期間の使用による部品の摩耗や、ほこりなどの異物の侵入が、ドリフトの一因になる可能性がある。

ドリフトが疑われる場合は、まず実際に入力異常が起きているかを確認したい。スティックに触れていないのに画面が片側へ回り続ける、キャラクターが特定方向へ動き続けるといった症状があれば、ドリフトの可能性が高い。ゲーム内設定でスティック感度を調整して一時的に改善することはあるが、原因が物理部品にある場合、根本的な解決にはつながりにくい。

症状によっては、スティック周辺にたまったほこりや異物を取り除くだけで改善することもある。ただし、清掃を試す場合でも自己分解には注意が必要だ。コントローラー内部は部品が密集しており、無理に開けると症状を悪化させたり、別の部品を損傷したりするおそれがある。

特に重要なのが保証期間の確認だ。Engadgetは、保証期間内であれば自分で開けず、SonyまたはMicrosoftに連絡して修理・交換が可能かを確認するよう勧めている。

自己分解の過程で製品を傷つけた場合、保証対応に影響する可能性もある。このため、ドリフトが起きた際は「症状の確認」「保証の確認」「メーカーへの修理・交換可否の問い合わせ」「必要に応じた清掃などの自己対処」の順で進めるのが無難だ。

スティックドリフトが起きたからといって、直ちにコントローラーを買い替える必要があるわけではない。原因が汚れや異物であれば、清掃で症状が軽くなる場合もある。

一方で、内部部品の摩耗や損傷が原因なら、清掃だけでの解決は難しい。その場合は無理に自己修理を試みるより、公式の修理サービスを利用する方が適切だ。

スティックドリフトは長年繰り返されてきた不具合であり、まず症状を見極めたうえで適切に対処することが重要になる。特に保証が残っている場合は、「とりあえず分解する」のではなく、メーカーサポートの確認を優先すべきだ。

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