Microsoftの次世代Xboxコントローラー「Xbox Elite Series 3」とみられる試作機の画像がオンライン上に流出した。中央部にこれまで確認されていなかった小型ディスプレイらしき表示部が見つかり、コンソールとクラウドゲーミングの切り替えを想定した新機能に注目が集まっている。
米The Vergeが11日(現地時間)に報じた。画像はRedditユーザーが入手したものとされ、コントローラー中央に小型の画面を備えた構成が確認できる。この部品は、5月にブラジルの規制当局経由で流出した図面には含まれていなかったという。
注目されるのは、この表示部の役割だ。画面の表示内容は、先に流出した図面にあったモード切り替え用ダイアログに近いように見える。
画面左側には、ペアリング用とみられる新ボタンも確認された。表示部にはXbox Cloud Gaming関連のアイコンに加え、Xbox Series Xとみられる機器も映っている。
こうした点から、次世代のEliteシリーズは単なるコンソール向け周辺機器にとどまらず、クラウドゲーミングとの連携も視野に入れて設計されている可能性がある。
過去に流出した資料でも、複数の新機能が示されていた。下部には従来製品にないスクロールホイールが2基追加され、Xbox Cloud Gamingのサーバーに直接接続する独自のワイヤレスモードを備えるとされていた。
今回確認された新しいペアリングボタンも、クラウドサーバーとコンソールの接続先を切り替える用途が想定される。コントローラー側で接続状態を確認し、接続先を切り替えられる構造だという。
もっとも、今回の個体は正式製品ではなく試作機とみられる。本体と着脱式の5.8Whバッテリーにはいずれも「NOT FOR SALE」と記載され、規制当局の認証に関する識別番号も実番号ではなくプレースホルダーのままだと伝えられている。
動作も正常ではなかったようだ。画像を公開したRedditユーザーによると、この試作機はXboxコンソールへの接続に加え、有線接続も正常に行えず、赤いインジケーターが点滅するだけだったという。このため、小型ディスプレイやクラウド接続機能が実際に動作するかどうかは、現時点では確認できていない。
一方で、ハードウェア面の変更点は多い。新たなスクロールホイールに加え、背面には4基のパドルを備える。バッテリー収納部や専用ケースも確認され、5月の流出図面と比べると、着脱式方向パッドのデザインも変更されたように見える。
トリガーには、ヘアトリガー方式のロック機構も採用されたとされる。短いストロークで入力できるため、素早い反応が求められるゲームでの活用が想定される。
修理性を意識した設計もうかがえる。バッテリー収納部の内側には修理関連サイトにつながるとみられるQRコードがあり、Torx T6ネジにも比較的アクセスしやすい構造が確認された。主要部品をユーザー自身で交換・修理できるよう設計した可能性がある。
画像の真正性を補強する材料もある。別の写真には、Microsoftのクラウドリソースに接続しているように見えるアドレスが表示され、一般ユーザーには権限のないページへ遷移したとされる。The Vergeは、単なる偽造画像ではなく、開発段階の試作機である可能性を高める要素だと報じている。
発売時期について、Microsoftは現時点で公式発表していない。ただ、The Vergeのトム・ウォーレン氏は情報筋の話として、このコントローラーが年の後半に登場する可能性はなお残っていると伝えた。
今回の流出が事実であれば、Elite Series 3はボタンやスティックの高級化にとどまらない製品になる可能性がある。1台でコンソールとクラウドゲーミングをまたぐ接続性を強化し、画面上でモードや接続状態を直接確認できる新たな体験を目指しているためだ。
ただし、現時点で確認されているのはあくまで試作機にすぎない。小型ディスプレイやクラウド接続機能、修理性を重視した設計が最終製品にもそのまま採用されるかどうかは不透明だ。