XRP先物の未決済建玉(OI)が1時間で20.46%増加し、1億7174万ドル(約258億円)の資金が流入した。価格は1.02ドル近辺まで下落しており、市場では節目となる1ドルを維持できるかどうかに関心が集まっている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが11日(現地時間)に報じたところによると、XRPのデリバティブ市場では、1時間でOIが約20.46%急増する異例の動きが確認された。
注目されるのは、資金が流入したタイミングとその時の価格水準だ。XRPは直近の下落を受けて1.02ドル近辺まで値を下げ、心理的な節目である1ドルに接近した。その局面で先物市場に大口資金が流入し、相場の方向性を見込んだポジション構築が一段と進んだ。
オンチェーン分析会社CryptoQuantのアナリスト、マルトゥンは、XRP先物のOIが集計ベースで1時間に約20.46%増加したと指摘した。市場では、上放れを狙う買いと、追加下落を見込む売りの双方が積み上がったシグナルと受け止められている。OIの急増は相場急変の前兆となることも多く、警戒感を強める要因になっている。
短期の需給面では、売り圧力と買い支えが併存している。CoinGlassによる加重平均ファンディングレートはプラス0.0080%を維持した。下押し圧力が残る中でもロング優勢が崩れていないことを示す動きで、投資家の視線はXRPが1ドルを守れるかに向かっている。
大口投資家の買い増しも続いた。大口アドレスは直近で3億8000万XRP超を積み増し、保有量は流通供給量の約13%水準まで拡大した。現行水準で大口資金が供給を吸収している点は、現物市場の下支え材料とみられている。
上値シナリオも比較的明確だ。1ドルを維持したうえで直近の抵抗線である1.06ドルを上抜ければ、足元で積み上がった先物ポジションが反発の原動力になる可能性がある。売り方の清算が連鎖するショートスクイーズに発展した場合、1.35ドルや1.64ドルまで一気に上昇するとの見方も出ている。
一方で、1ドルを明確に割り込めば、流入した資金が下方向の変動を増幅させる可能性もある。こうしたポジションの積み上がりの背景には、チャート要因だけでなくマクロ要因もある。米国の7月消費者物価指数(CPI)が12日に公表される予定で、この指標は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策判断に影響を与える重要材料とみなされているためだ。
今回の1億7174万ドル規模の資金流入は、マクロイベントを前にした先回りのポジション構築の色彩が濃い。12日のCPIの結果次第では、1ドル防衛が崩れる可能性がある一方、ショートの清算を誘って強い反発につながる可能性もある。今後24時間のXRP相場で、ボラティリティが大きく拡大するかどうかに市場の注目が集まっている。