画像=Rippleのステーブルコイン「Ripple USD(RLUSD)」、Ripple公式サイトより

RippleXのエンジニアリング責任者J・アヨ・アキンイェレ氏が、イーロン・マスク氏に対し、Xの送金サービス「X Money」でRippleのステーブルコイン「RLUSD」を採用するよう公開の場で働きかけた。XRPへの対応可能性にも言及している。ブロックチェーンメディアのU.Todayが現地時間11日に報じた。

報道によると、アキンイェレ氏はマスク氏からX Money経由で25ドルの送金を受けた後、Xへの投稿で謝意を示したうえで、「RLUSD対応はいつごろ期待できるのか」と質問した。さらに、別のユーザーがXRP対応の必要性に触れると、「マスク氏の関心を引ければXRPにも十分対応できる」「疑う余地はない」との認識を示した。

今回の発言は、X Moneyが実際の金融サービスとして展開を広げるなかで出てきたものだ。X(旧Twitter)は米国でX Moneyの提供を開始しており、現在は有料購読者のうち招待を受けたユーザーに限定して開放している。利用者は資金を保管できるほか、リアルタイムの個人間送金を利用できる。

Xはあわせて、Visaブランドのデビットカードも提供している。銀行インフラはCross River Bankが担う。X Moneyは単なる送金サービスにとどまらず、資金の保管や決済を含む総合的な金融プラットフォームへの拡張を視野に入れている。

マスク氏はこれまで、Xを「あらゆる機能を備えたアプリ」に育てる構想を示してきた。一方、現時点のX Moneyは既存の金融・決済機能が中心で、サービス立ち上げの段階でも、マスク氏が長年関心を示してきたDogecoinは対象に含まれていない。

RippleはRLUSDを決済インフラ向けの資産として前面に押し出している。同社は6月、X402ベースの決済でRLUSDとXRPを活用できると強調したほか、Mastercard、WebBank、Geminiとの協業を通じ、RLUSDの機関決済での活用範囲を広げてきた。

こうした流れを踏まえると、アキンイェレ氏の公開要請は、Rippleが進めてきた決済戦略と軌を一にする動きといえる。今後、X Moneyが暗号資産やステーブルコインの取り扱いに踏み切れば、RLUSDがプラットフォーム内のドル建て決済資産の候補として浮上する可能性がある。

もっとも、現時点で実際の採用可能性を見通すのは難しい。X Moneyは依然として従来型の決済機能を中心に運営されており、X側も暗号資産対応の計画を正式には明らかにしていない。RLUSDとXRPへの対応は、Xが金融サービスの範囲をどこまで広げるかに左右されそうだ。

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