中国のヒューマノイドロボットメーカーAGIBOTが、2026年上期の出荷台数でUnitree Roboticsを上回り、世界首位に立った。市場拡大が続くなか、出荷上位を中国勢が占める構図が鮮明になっている。
Cryptopolitanの報道によると、AGIBOTの2026年上期の出荷台数は約8400台で、世界シェアは44%に達した。2位のUnitree Roboticsは約5900台、シェア31%だった。
Unitree Roboticsは2025年に通年で5500台を出荷し、世界首位だったが、2026年上期はAGIBOTに首位を明け渡した。
AGIBOTは伸び率でも目立った。調査会社Smart Analytics Globalは、同社の2026年上期出荷が前年同期比562%増だったと集計している。背景には、単一機種に依存せず、複数の製品ラインを同時に供給して幅広い需要を取り込んだことがあるとの見方が出ている。
これに対し、Unitree Roboticsは主力モデル「G1」を軸に市場を拡大してきた。G1の主な需要先は学校、研究室、ライブ公演などとされ、製品構成の広さではAGIBOTとの差が出た格好だ。
市場全体も急拡大している。2026年上期の世界出荷は約1万9100台となり、前年同期の約5100台から3倍超に増えた。
需要の中心は産業・商業分野だ。上期の出荷の70%超を産業・商業向けが占めた。自動車や電子製品の工場、物流倉庫などで導入が進み、物流搬送や部品組み立て、点検などの用途に充てられているという。
企業別では中国勢の存在感が際立つ。AGIBOT、Unitree Roboticsに続き、Ubtechがシェア5.2%で3位、Lejuが4.9%で4位となった。上位4社を中国企業が独占した。
出荷台数ベースでも中国の優位は明確だ。中国メーカーの2026年上期の出荷は約1万8500台に達し、全体の97%超を占めた。
一方、米国勢との差も大きい。Tesla、Figure AI、Agility Roboticsなど米主要企業の出荷は、合計で約4000台にとどまったとされる。
主導権争いは資本市場にも広がっている。Unitree Roboticsは10日、上海STAR Marketへの上場に向けた株式申込を開始した。公開価格は1株150.80元で、調達額は約61億元を見込む。
上場後の想定時価総額は約609億9000万元とした。
AGIBOTも2026年下期に香港上場を進めている。世界首位の座を確保したうえでIPOも視野に入れており、両社の競争は販売だけでなく資本市場でも続く見通しだ。
ヒューマノイド市場が研究開発段階から産業現場へと急速に広がるなか、中国勢は生産規模と製品の多様性を武器に先行している。AGIBOTが首位を維持できるか、Unitree RoboticsがG1中心の戦略から製品群を広げて巻き返すかが、今後の焦点となりそうだ。