MetaのLlama関連イメージ。写真=Shutterstock

Metaが、AIのオープンウェイト戦略を再び強化する。最上位モデル「Muse Spark 1.2」のウェイトを公開するほか、ノートPCで動作する新モデル群「Muse Glimmer」も投入し、個人向け端末で使うAIエージェントの基盤整備を進める。

CNBCが10日(現地時間)に報じたところによると、Metaはコンシューマー機器向けの新たなオープンソースモデルとして、Muse Glimmerを展開する計画だ。

Muse Glimmerは300億パラメータのモデル。ウェイトはApache 2.0ライセンスで公開し、開発者がダウンロードして改変できるようにする。

マーク・ザッカーバーグCEOは、「Muse Spark 1.2」のウェイトを一般公開すると明らかにした。ウェイトはモデルの挙動を決める学習済みパラメータで、公開後は誰でもダウンロードして利用できる。

Muse Glimmerは、複数の工程をまたぐ作業を担うAIエージェント向けに設計した。Metaによると、MacやPC上で、コンシューマー向けの単一GPUだけを使い、ツール呼び出し、コード生成とデバッグ、ファイル操作、スクリーンショット処理、長時間のワークフロー実行などに対応する。

テキストと画像を扱えるマルチモーダル対応で、100以上の言語で学習したとしている。

活用例としては、個人データへのアクセスを必要とするスケジュール管理、メッセージの下書き作成、ファイル整理などを挙げた。

処理はクラウドに情報を送らず、ユーザー端末上で完結させる構想だ。個人情報を扱う用途にも対応しやすい、パーソナルエージェントの実現を狙う。

今回の動きは、OpenAIやAnthropicがクローズド型モデルに軸足を置く一方で、AlibabaやDeepSeek、Moonshotなど中国勢がウェイト公開を軸とするオープンウェイト戦略で存在感を高めるなかで打ち出された。

ザッカーバーグCEOは6,500語に及ぶ文章で、今回の戦略を中国のオープンソース技術に対抗する取り組みと位置付けた。

その上で、米国が海外のオープンソースモデルへのアクセスを制限するやり方は有効な解決策ではないと指摘。オープンソースAIの主導権を確保するには、蒸留や学習データ活用を含む複数の政策を見直す必要があると強調した。

また、少数企業にAIを巡る権限や影響力が集中する構造も批判した。AIは危険であり、極端な権力集中だけが安全を担保するという発想自体が問題だとの認識を示した。

さらに、「パーソナルエージェントが24時間ユーザーに代わって、人間関係、健康、キャリア、財務、家庭管理、趣味などを支援し、誰もが無料または負担可能な費用でこうしたツールにアクセスできるようになる」とも述べた。

Meta株は同日の時間外取引前の段階で2.1%上昇した。一方で、年初来では約10%下落している。

Metaは昨年、「Meta Superintelligence Labs」を立ち上げた。2026年の設備投資は最大1450億ドル(約21兆7500億円)に達する見通しだ。

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