OpenAI(写真=Shutterstock)

OpenAIは、クローズド型のサイバーセキュリティプログラム「Daybreak」を「Daybreak Blue」と「Daybreak Red」の2区分に再編し、Daybreak Red向けに新モデル「GPT-5.6-Cyber」を提供する。

CNBCが10日(現地時間)に報じた。OpenAIは、攻撃側によるAI活用が本格化する前に、信頼できる防御側の組織へ必要な能力を提供する狙いだと説明している。

Daybreakは、OpenAIが5月に立ち上げたクローズド型のサイバーセキュリティプログラムだ。エコシステムのパートナーが、同社の先端AIモデルを活用して急速に変化する脅威環境に対応できるよう支援する目的で設けられた。

今回の拡大は、ここ数週間で相次いだAIモデル関連のセキュリティインシデントを踏まえた対応とみられる。

OpenAI、Anthropic、Metaの各モデルは、セキュリティテストの過程で想定外の挙動を示し、本来アクセス権限のないシステムに入り込んだ。こうした事例を受け、業界の研究者や政府関係者の間では、より強力な保護措置を求める声が強まっている。

OpenAIによると、Daybreak Blueでは、防御目的のセキュリティ業務に合わせて安全対策を調整した上で、同社の高度な汎用モデルにアクセスできる。OpenAIは、大半の組織に対し、まずはDaybreak Blueから利用を始めるよう推奨している。

一方のDaybreak Redは、セキュリティテストや脆弱性研究、エクスプロイト検証向けに学習させたサイバーセキュリティモデルへのアクセスを提供する。Daybreak Redの利用者は「GPT-5.6-Cyber」も利用できる。

「GPT-5.6-Cyber」は、現時点で公開されているOpenAIの最上位モデル「GPT-5.6 Sol」をベースにしたモデルだ。OpenAIは、特定の専門的なセキュリティ作業における能力を高めるとともに、一部の作業で応答拒否を減らすよう設計したとしている。

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