HectoFinancialは、簡便決済サービスの成長を背景に、2026年4〜6月期も売上高500億ウォン台を維持した。証券業界では、ステーブルコインの実用化やAIコマース市場の拡大が今後の成長を後押しするとの見方が出ている。
Eugene Investment & Securitiesは10日付のリポートで、HectoFinancialの2026年4〜6月期業績について、市場予想の範囲内で着地したと評価した。その上で、国内外で進むステーブルコインの実用化とAIコマース市場の拡大が追い風になると指摘した。
HectoFinancialの4〜6月期の暫定連結業績は、売上高が501億ウォンと前年同期比12.6%増、営業利益が46億ウォンと同20.2%増だった。売上高は3四半期連続で500億ウォン台を確保した。
Eugene Investment & Securitiesのパク・ジョンソン研究員は、業績拡大をけん引したのは簡便決済サービスだと分析した。同サービスの4〜6月期売上高は前年同期比29.8%増だった。
越境取引での新規顧客獲得に加え、「My Account Payment」など自社会員基盤を活用した高収益サービスの比率上昇が、増収と採算改善に寄与したという。
同証券は、7〜9月期も増収増益基調が続くと予想している。HectoFinancialの7〜9月期連結業績は、売上高が526億ウォン、営業利益が55億ウォンとなり、前年同期比ではそれぞれ15.0%増、21.7%増を見込む。
中長期の成長ドライバーとしては、ステーブルコインとAIを活用した決済市場を挙げた。HectoFinancialは今年初め、グローバルなステーブルコイン決済ネットワークに参加しており、国内の関連制度整備を見据えて事業拡大に向けたインフラを整備しているという。
現在は、AIエージェント決済のグローバル標準プロジェクト「x402」にも参画している。Eugene Investment & Securitiesは、既存の決済・精算インフラにグローバルなステーブルコイン決済網と決済標準を組み合わせることで、AIコマース市場の拡大に対応できると評価した。
同証券はHectoFinancialに対する投資判断「買い」を据え置いた。一方、目標株価は従来の5万ウォンから3万ウォンに引き下げた。
パク研究員は、国内外でステーブルコイン市場の本格的な実用化が進み、AIコマース市場も拡大していけば、同社株にはなお上昇余地があるとの見方を示した。