XRPに、8月中に1ドル水準を再び試すとの見方が強まっている。予測市場Kalshiでは1ドル近辺までの下落を見込む予想が優勢な一方、現物市場では短期的な反発の兆しも出ており、相場の方向感は分かれている。
ブロックチェーンメディアのU.Todayが9日(現地時間)に伝えたところによると、Kalshiの参加者は、XRPが今月中に1ドル近辺まで下押しされるシナリオを意識している。
背景には、足元の急速な値下がりがある。XRPはここ数日、大きく変動した後にいったん持ち直したものの、その後は今月に入ってからの安値圏まで売られた。下落基調が続いたことで短期回復への期待が後退し、市場心理も弱気に傾いている。
Kalshiの最新データでも、こうした見方がうかがえる。8月中にXRPがどの水準まで下げるかを巡り、参加者の関心は「1ドル帯の再試し」に集まっている。XRPはすでに過去に1.02ドル前後まで下落した場面があり、追加下落への警戒感が強まっている。
資金の流れにもその傾向が表れている。関連する予測市場の取引額は約1万3374ドルだった。規模自体は大きいとは言えないが、8月の下方リスクを意識した取引が積み上がっている点は明確だ。直近の急落が一時的な調整にとどまらず、投資家心理の悪化につながっていることも示唆している。
もっとも、現物市場の値動きが予測市場と完全に一致しているわけではない。XRPは長く軟調に推移してきたが、足元では下落一辺倒の地合いに変化の兆しも見え始めた。市場では売り手の勢いが弱まりつつあるとの見方も出ており、下げが続いた反動で短期的な自律反発が起きる可能性も意識されている。
実際、XRPは直近24時間で約1.61%上昇した。上昇率そのものは大きくないものの、下落が続いた局面で反発が見られたことは、一方的な下落局面ではないことを示すサインとも受け止められる。こうした動きが続けば、予測市場で広がる弱気見通しを一部打ち消す余地もある。
足元のXRP市場では、弱気と反発のシグナルが同時に出ている。予測市場では1ドル再接近を見込む予想が優勢である一方、現物市場では短期的な持ち直しを試す動きが出ている。当面の焦点は、XRPが1ドル台前半のサポートを維持できるか、そして直近24時間の上昇を足掛かりに弱気心理を和らげられるかに移りそうだ。
とりわけ、XRPが前回安値の1.02ドル近辺を再び試す展開となれば、予測市場での弱気見通しは一段と強まる可能性がある。反対に、回復基調が続けば、8月中の下落シナリオは後退する余地がある。短期的な方向感を巡る見方はなお割れており、当面は高いボラティリティが続きそうだ。