ビットコインが8月までに8万ドルへ上昇するとの見方が出ている。市場では足元の下値支持として6万1000ドルが意識される一方、上値では6万7000ドル台に売り注文と流動性が集まっており、当面の焦点となっている。
Cointelegraphが米国時間15日に伝えたところによると、市場参加者は6万1000ドルを重要な支持水準とみる一方、6万7000ドル台を次の主要な上値抵抗帯として注視している。
暗号資産トレーダー兼アナリストのミカエル・バン・デ・ポペ(Michaël van de Poppe)氏は、ビットコインが主要な支持線を維持していると評価した。X(旧Twitter)への投稿で、6万1000ドルの重要水準を維持しており、主要移動平均線も支持帯として機能し始めていると指摘。「今後、より大きなモメンタムが生じる可能性を示している」との見方を示した。
同氏が示した最初の目標水準は6万8000ドル。この価格帯は、ビットコインがレンジ相場を上抜けした場合に戻り売りに直面しやすい水準とも重なる。
CoinGlassの集計では、いわゆるクジラによる大口注文は6万7000ドル超に集中している。一方、下値では6万3500〜6万3800ドルに買い注文が並んでいるという。
もっとも、相場の先高観が強まる一方で警戒感も残る。現物市場の出来高が減少しているため、足元の反発が持続するかどうかを見極めにくいからだ。
市場解説者のエグジットポンプは直近の上昇について、「今回の急騰に過度に期待すべきではない」と警告した。バリューエリア上抜けに失敗する展開に終わる可能性があるとの見方で、短期的に価格が上昇しても、売買が伴わなければ押し戻される余地があるという。
8月以降の見通しについても、市場の見方は分かれている。トレーダーのレクト・キャピタルは、7月の強気相場が8月に巻き戻される可能性があるとみている。2022年の弱気相場に似た典型的な値動きを繰り返す可能性があるとの判断だ。
これに対し、トレーディング企業のQCP Capitalは、マクロ環境で新たな材料が1つ出るだけでも、暗号資産市場が一段高となる可能性があると指摘した。
QCP Capitalは、今週発表されるマクロ指標や企業決算が強気シナリオを支えれば、リスク資産選好が一段と強まる可能性があるとした。また、「投資家が広範な株式相場の上昇局面で相対的に出遅れていた市場に資金を振り向ければ、デジタル資産にも資金流入が及ぶ可能性がある」との見方も示した。
短期的には、6万1000ドルの下値支持を維持できるかどうかに加え、6万7000ドル超に並ぶ売り注文をこなせるかが、ビットコインの方向感を左右する主要な材料となっている。市場では、2週間以内に6万8000ドル、来月には8万ドルを視野に入れる強気見通しが出る一方、出来高の細りや8月の反落リスクを警戒する声も残っている。