ITCEN CLOITは7月15日、ビリヤード新ブランド「CENCUE」の立ち上げを発表した。CUESCOへの戦略出資を通じて、ビリヤードを起点とした「スポーツテックハブ」の構築を加速する。あわせて、直営店ブランド「CENCUE Lounge」を前面に打ち出し、実店舗市場の開拓にも乗り出す。
同社は、ビリヤード向けスコアボードとデジタルプラットフォームを手がけるCUESCOに戦略出資した。CUESCOが持つビリヤード関連インフラに、ITCENグループのAI、クラウド、グローバルスポーツITの事業基盤を組み合わせ、ビリヤード産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を主導する考えだ。
事業の狙いは、単なるスコアボード供給にとどまらない点にある。AI分析、教育、流通、グローバルインフラを垂直統合し、「ビリヤード・スポーツテックハブ」へと事業領域を広げる方針だ。
CUESCOは2012年設立。ビリヤード3クッション向けスコアボードを専門とする韓国初の企業という。2018年には世界ビリヤード連盟(UMB)主催大会の公式スコアボードに、2020年には大韓ビリヤード連盟(KBF)のディビジョン公式スコアボードにそれぞれ選定された。ビリヤード場フランチャイズ「CUESCO Park」を含め、90のフランチャイズと約200の加盟店ネットワークを運営している。
両社は今後、ビリヤード産業全体のバリューチェーン高度化に向けた事業展開を本格化する。具体的には、若年層や女性客にも訴求する複合文化空間を目指す「プレミアム空間ビジネス」、AIベースのデータ分析とARコンテンツを活用して個別最適化レッスンを提供する「デジタルビリヤードアカデミー」、フランチャイズ用品の開発・流通、さらにITCEN CLOITの強みであるグローバルスポーツテック事業を基盤とした海外展開を有機的に結び付ける。
同社は「CENCUE Lounge」を皮切りに、直営店とフランチャイズ店舗の段階的なリブランディングも検討する。自社主催のビリヤード大会の開催、有望選手の支援、パートナー企業と連携したスポンサーシップ大会などを通じ、ブランドの信頼向上につなげる考えだ。
ITCEN CLOITのキム・ウソン代表は「ビリヤードは厚い愛好家層に加え、プロリーグや国際連盟の体制も整った魅力的な市場だが、デジタル革新はまだ始まったばかりだ」とコメントした。そのうえで「国内1位事業者のCUESCOとともに、精密なAI分析やARガイド、プレミアムな空間体験を通じて、世代や性別を問わず楽しめるプレミアムスポーツ文化へと発展させていく」と述べた。