XRPの長期的な価格余地を巡り、暗号資産市場全体の拡大を前提にした試算が注目を集めている。市場が大幅に成長し、XRPが現在の市場シェアを維持できれば、時価総額と価格の大幅な上昇もあり得るとの見方がある。ただ、こうした試算は市場規模とシェア維持の両方を前提としており、単純な当てはめには慎重な見方も出ている。
Decryptが14日(現地時間)に報じたところによると、暗号資産市場全体の規模は約2兆1500億ドル。このうちXRPの時価総額は667億4000万ドル、価格は1.06ドルだった。
この時点でXRPの時価総額順位は、Bitcoin、Ethereum、Tether、BNB、USDCに次ぐ6位。時価総額が1兆ドルを超える暗号資産はBitcoinのみで、1000億ドル超を維持しているのもEthereumとTether程度に限られる。
市場では、暗号資産市場全体が長期的に100兆ドル規模まで拡大するとの強気シナリオも取り沙汰されている。この前提でBitcoinが市場の半分以上を占めるとすれば、時価総額は50兆ドル超となり、価格は1枚当たり250万ドル超に達する計算になる。
同じ前提に立てば、Bitcoin以外の市場規模はおよそ50兆ドルとなる。XRPが現在の市場シェア3.13%を維持できれば、市場拡大に伴って時価総額も大きく膨らむ可能性があるというのが強気見通しの論拠だ。
もっとも、これはあくまで理論上の試算にすぎない。市場全体が100兆ドルに拡大する保証はなく、XRPが現在のシェアを維持できるとも限らない。逆に、強気相場では過去のようにシェアが一段と拡大する可能性もある。
実際、XRPの市場シェアは過去の強気相場で現在を上回る水準まで拡大してきた。2025年1月には5.58%、同年7月には5.52%を記録。2021年の強気相場でも6%を超え、2017年には一時31%、2014年には約20%に達した。
こうした推移は、市場全体が上昇する局面でXRPが相対的に速いペースで規模を拡大する可能性を示している。実際、昨年の強気相場の高値圏では、Bitcoinの時価総額が2兆ドル超、Ethereumが5000億ドル、XRPが2100億ドル超まで拡大した。
足元では、これら3資産の時価総額はいずれも当時の高値から50%以上縮小している。市場の再拡大を期待する声はあるものの、過去の高値回復と市場シェアの維持・拡大は別の問題との見方もある。
長期見通しに対するリスク要因もある。Decryptは、既存の暗号資産の一部がHyperliquid、DeXe、VVVといった新興プロジェクトに押され、時価総額順位を下げた事例に言及した。XRPについても、現在の上位ポジションを長期にわたって維持できるとは言い切れないということだ。
結局のところ、XRPの長期的な価格上限は、暗号資産市場全体がどこまで成長するか、そしてその過程でどの程度の市場シェアを維持できるかに左右される。市場が100兆ドル規模に拡大し、XRPが現在、あるいは過去の強気相場並みのシェアを保てば、大幅な価値上昇も視野に入る。ただ、どちらの前提にも不確実性は大きく、足元の数値をそのまま将来価格に置き換えるには慎重さが求められる。