URAKは7月15日、インドの主要捜査機関および法科学機関からAIデジタルフォレンジック分野の実証案件を獲得したと発表した。これを足がかりに、インドでの政府調達案件の拡大を目指す。
同社はこのほど、インド・ニューデリーで開かれた「第11回International Police Expo」に単独ブースを出展した。あわせて、アンドラプラデシュ州、ウッタルプラデシュ州、グジャラート州、テランガーナ州の警察本部や法科学研究所、国立法科学捜査大学(NFSU)を訪問し、技術交流を進めた。
各機関の捜査環境や運用要件を踏まえ、現場対応力、専門知識がなくても扱いやすい操作性、データの選別・分析機能、稼働中システムの解析機能、オンデバイスAIなどの差別化要素を紹介した。導入に向けた具体的な手続きについても協議したという。
NFSUとは、産学連携による共同研究や教育カリキュラム面での協力も検討している。URAKによると、同社の現場型フォレンジック技術は、対象機器を解析室に持ち込むことなく、専門知識がなくても現場でデータを即時選別・分析できる点が特徴で、初動対応での迅速な意思決定を支援する。
オンデバイスAI技術は、閉域網や独立網、オフライン環境でもデータを外部に持ち出さずにAI分析を実行できる。公共、国防、金融、半導体、製造など、高いセキュリティが求められる分野での活用を見込む。
同社はすでにインド警察にデジタルフォレンジックソリューションを供給している。主力製品「ディパス・プロ」シリーズは、インド政府の電子調達プラットフォーム「GeM」にも登録済みだ。
今後は今回の実証案件を起点に政府調達案件を広げるとともに、現地ニーズを反映した製品の高度化も進める方針だ。
URAKのユ・ボンソク代表は「今回の実証案件は、当社の現場型フォレンジック技術の実用性と活用価値がインドで評価された結果だ」とコメントした。その上で「すでに市場参入の基盤は整っている。今回の実証を実契約につなげ、日本、中国、サウジアラビア、オマーンなど9カ国への輸出で積み上げた実績、現地パートナーシップ、今年下期に公開するオンデバイスAIソリューションをてこに、インドをアジア・中東展開の戦略拠点に育てたい」と述べた。