写真=Cointelegraph。予測市場データの一般消費者向けサービスへの浸透が進んでいることを示す。

OpenAIは、ChatGPTの検索結果にKalshiのFIFAワールドカップ予測市場データを反映し始めた。予測市場プラットフォームのデータをChatGPT検索に組み込むのは初めてとみられる。ブロックチェーンメディアのCointelegraphが14日(現地時間)に報じた。

ユーザーがワールドカップの対戦カードを検索すると、各チームの勝率がグラフィックで表示される。確率はKalshiの市場価格に基づく。米ニューヨーク・タイムズが確認した例では、「フランス対スペイン」の検索結果でフランスの勝率が59%、「イングランド対アルゼンチン」ではイングランドの勝率が55%と表示され、出所としてKalshiが明記されていた。

ただし、ChatGPT内でそのまま取引できる仕組みにはなっていない。OpenAIの案内文では、Kalshiのデータは「情報提供目的に限定される」と説明しており、ユーザー向けの取引機能は付与していない。Kalshiはコメントしておらず、OpenAIも個別の問い合わせに回答していない。

Kalshiは、経済指標や政治、スポーツなど現実の出来事に連動した契約を扱う、規制下の予測市場プラットフォームだ。Dune Analyticsによると、2026年6月の月間取引高は330億ドルを超え、Polymarketを約220億ドル上回った。

こうした動きは、テック企業やメディア企業が予測市場データを消費者向けサービスに取り込む流れとも一致する。Kalshiは2025年12月にCNN、CNBCと提携し、自社の市場データをニュースサービスに組み込んだ。競合のPolymarketも2026年1月にDow Jonesと提携し、The Wall Street Journalなどを含む製品群へのデータ提供を始めた。

Googleも2025年11月、KalshiとPolymarketの予測市場データをGoogle Financeと検索サービスに統合した。予測市場の情報は、取引プラットフォームの枠を超え、検索やニュース、AIインターフェースへと広がりつつある。

今回の対応は、ChatGPTを単なる質疑応答ツールから、リアルタイムの情報探索の窓口へ広げる流れの一環といえる。とくにスポーツのような関心の高い分野で、市場ベースの勝率を即時に示し始めた点は注目される。ただ、現時点では検索結果上の参考情報の提示にとどまり、実際の取引機能や賭けの機能にはつながっていない。

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