XRPの下落局面で、大口保有者と中小規模の保有者で対応が分かれている。1000万〜1億XRPを保有する大口ウォレットは、2025年7月以降に保有量を46億3000万XRP積み増し、足元では累計121億3000万XRPに達した。一方、10万〜100万XRPを保有する層は同期間に13億XRPを売却した。Decryptが14日(現地時間)、Santimentのデータを基に報じた。
報道によると、これら大口ウォレットの保有量は、2025年7月初めの時点では約80億XRPだった。その後、XRPが同年7月18日に3.6ドルまで上昇した後に調整局面へ入ると、保有量はいったん75億XRPまで減少した。急落後に利益確定の売りが出たためとみられる。
ただ、2025年8月以降は流れが変わった。XRP価格が下落基調を続ける中で、大口ウォレットは再び買い増しに転じ、2025年12月には累計保有量が111億8000万XRPまで拡大した。
その後は増加ペースが鈍ったものの、2026年3月から再び保有量を積み増し、現在は初めて120億XRPを上回った。
現在の価格水準でみると、弱気相場の間に積み上がった46億3000万XRPの価値は約49億ドルに相当する。Decryptは、これを2025年7月の高値3.6ドルで換算した場合、166億ドル超の規模になると指摘した。価格下落局面を大口が押し目買いの機会と捉えていた構図がうかがえる。
一方、XRP価格は下落基調が続いている。XRPは2025年7月に付けた3.6ドルの高値以降、戻りの高値を切り下げながら下落基調が続き、足元では1.06ドル近辺で推移している。
高値からの下落率は70%を超え、年初来でも約42%下落した。暗号資産市場全体の下落が2025年10月10日の急変以降に本格化したのに対し、XRPの弱含みはそれより約3カ月早く始まり、現在まで続いている。
投資家心理の悪化も鮮明だ。Santimentが今年5月に公表したレポートによると、XRPのポジティブ・ネガティブ心理比率は1.1まで低下した。Decryptはこれを、弱気心理の強まりを示す指標として取り上げた。今月初めには、市場心理が「極度の弱気」に傾いたとの見方も出ていた。
こうした中、10万〜100万XRPを保有する、いわゆる小型の大口やシャークに当たるウォレットは、2025年8月以降に13億XRPを売却した。
同じ下落相場でも、大口ウォレットが買い増しを続ける一方で、比較的小規模な保有者は不安心理から持ち高を減らした形だ。
XRP市場では、価格下落が続く中でも保有主体ごとの対応の違いが鮮明になっている。当面は軟調な値動きが続く可能性があるものの、大口ウォレットの累計保有量が初めて120億XRPを超えた点は、今後の需給を占う上で注目材料となりそうだ。