XRPは週足で主要移動平均線のデッドクロス形成が視野に入ってきた。20週指数移動平均線(EMA)が200週単純移動平均線(SMA)を下回れば弱気シグナルと受け止められる公算が大きく、市場では追加下落につながるのか、それとも底入れを探る局面となるのかが焦点となっている。下値の目安としては0.8〜0.9ドルが意識されている。
ブロックチェーンメディア「The Crypto Basic」が6日(米国時間)に報じた。
デッドクロスは、短期の移動平均線が長期線を下回る弱気シグナルを指す。現時点でクロスはまだ発生していないものの、両線の差は急速に縮小している。20週EMAは1.34ドルで低下基調にある一方、200週SMAは1.209ドルまで上昇し、緩やかな上向きを維持している。
両線は2025年10月以降、逆方向に推移してきた。200週SMAは2024年末から緩やかな上昇基調を続けているのに対し、20週EMAは2024年11月以降に上昇した後、XRPが2025年10月に2.77ドルの高値を付けてから下落へ転じた。この流れが続けば、週足で20週EMAが200週SMAを下回るデッドクロスが形成されることになる。
デッドクロスが確認されれば、2024年11月以来となる。当時は逆にゴールデンクロスが出現し、ドナルド・トランプ米大統領の大統領選勝利と重なって相場が大きく上昇した。今回のシグナルが新たな下落局面の入り口となるのか、あるいは底打ちに近いサインとなるのかに市場の関心が集まっている。
一般にデッドクロスは売り圧力の強まりを示す。シグナルが点灯すれば、下落トレンドがなお終息していないとの見方が強まる可能性がある。一方で、相場の底に近い局面で現れるケースもある。
参考例として2022年が挙げられる。当時のXRPは2022年6月に0.28ドルまで下落した後、いったん持ち直しを試したが、デッドクロス形成後も第3四半期ごろに0.31ドル前後まで小幅に下げた。その後は下げ止まったものの、力強い上昇にはつながらず、長期間にわたって横ばい圏での推移が続いた。本格的な強気相場が始まったのは2024年11月になってからだった。
2019年10月にも同様のクロス出現後に数カ月間の下落が続き、2020年3月には0.1140ドルまで値を下げた。底入れの確認までには約5カ月を要した。ただ、この時期は新型コロナウイルス危機に伴う2020年3月の急落と重なっており、例外的な局面とみる向きもある。
市場参加者が次に注目する下値支持は0.8〜0.9ドルだ。オンチェーン指標のUTXO実現価格分布も、この水準を裏付けている。1.06ドルのサポートを割り込んだ場合、約9億2300万XRPが取引された0.8ドル近辺が次の強い支持帯として意識されるという。
足元のXRP価格が1.13ドルであることを踏まえると、0.8〜0.9ドルまで下落した場合の下落率は約20〜29%となる。実際にその水準まで下押しするのか、それとも手前で下げ止まるのかは、週足デッドクロスの可能性に対する市場の受け止め方に左右されそうだ。