Cardano(ADA)が長期支持帯で反発し、中長期での上昇転換期待が強まっている。2026年6月に付けた0.1387ドルの安値から、足元では0.1852ドル近辺まで31%超戻しており、市場では1.32ドルと2.05ドルの主要抵抗帯を突破できるかに注目が集まっている。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、ADAは7月6日(現地時間)までの直近5日間で大きく反発し、この数週間の下落幅をほぼ埋めた。
市場関係者が重視しているのは、今回の反発が単なる短期的な自律反発にとどまらず、複数年にわたって意識されてきた価格帯を改めて支持帯として確認する動きになっている点だ。この価格帯は2020年の強気相場では主要な抵抗帯として機能していた。
当時は、この水準を明確に上抜けるまでに約6カ月を要したが、その後にCardanoは本格的な上昇局面に入った。
今回のサイクルでは、ADAは2024年12月に1.3187ドルまで上昇した後、下落基調に転じた。2026年6月には0.1387ドルまで下落したが、その後は反発に転じ、足元では0.1852ドル前後で推移している。
今回の戻りは、およそ5週間にわたって維持されてきた支持帯の中で起きたとされる。長期チャートでもこの価格帯の意味は大きい。ADAは2021年以降で最も強い下落サイクルを経て、主要な支持帯まで下げてきた。
前回の弱気相場では、2022年12月に安値を付け、2023年6月にはダブルボトムを形成した。今回の下落局面は過去とは時間軸が異なるものの、かつての抵抗帯が現在は支持帯へ転換したとの見方が、強気材料として意識されている。
上昇サイクルが続く場合の目先の上値メドとしては、まず1.32ドルが挙がる。この水準では上昇がいったん鈍る可能性がある。
次の主要な抵抗帯は2.05ドルとされ、ここではより強い売り圧力が出やすいとみられている。
その先の長期目標としては、過去最高値圏に近い3.1ドルの回復が視野に入る。強気基調が一段と強まれば、7.76ドルまで上昇するシナリオも示されており、現在値比では約4200%の上昇となる。
さらに強気の見通しでは、2028年に13.52ドルに達する可能性も指摘された。この場合、想定上昇率は約7400%となる。
市場では、上昇局面がどの程度続くかにも関心が集まっている。1年程度の上昇も想定される一方、少なくとも2年以上続く展開の方が現実的だとみる向きもある。
また、長期停滞を挟むより、短期的な調整をこなしながら再び上昇基調に戻る構図に近いとの見方も出ている。この過程では、ビットコインの最近の値動きに似たパターンも言及された。
こうした見方の背景には、暗号資産市場を取り巻く環境の変化もある。上場投資信託(ETF)の拡大、機関投資家の参入増、米証券取引委員会(SEC)による規制明確化が、市場構造を変えたとされる。
その結果、今後の強気相場は従来より長期化し、大幅な下落局面も過去より緩やかになる可能性があるとの見方が出ている。
もっとも、こうした目標価格は現在のテクニカルシナリオが維持されることが前提となる。ADAが長期支持帯を守りつつ、1.32ドルと2.05ドルの主要抵抗帯を実際に上抜けられるかが、中長期の方向性を左右する最大のポイントとなりそうだ。