BlackRock(写真=Reve AI)

ビットコインは、Strategyの売却公表をきっかけに下落した後、BlackRockの買いに支えられて6万4300ドル台まで反発した。BlackRockの現物ETF「IBIT」が売りを吸収し、約8100万ドル規模の買いが入ったとみられている。

ブロックチェーンメディアのU.Todayが6日(現地時間)に報じたところによると、ここ数日の軟調地合いは、Strategyがビットコイン売却を公表したことで一段と強まった。一方で、BlackRockのビットコイン現物ETF「IBIT」が売りを素早く吸収し、価格は持ち直した。

市場の下落を招いた直接のきっかけは、Strategyによる売却公表だった。マイケル・セイラー氏が率いるStrategyは先週、配当支払いのため、約2億1600万ドル相当のビットコインを売却したと明らかにした。この報道を受け、ビットコインは一時6万2641ドルを下回った。

ただ、下落局面では機関投資家の需要がすぐに流入した。Coinbase Prime経由で出た売り注文を、BlackRockの買い注文が吸収したという。

Arkhamの集計では、BlackRockは300BTCずつ買い進めた後、最後に1000BTCの大口買いも入れた。買い付け額は合計で8000万ドル超に達した。

この間、BlackRockはイーサリアム現物ETF「ETHA」を通じて、7500ETHも追加購入した。ビットコインだけでなく、イーサリアムにも同時に資金を振り向けた格好だ。

夏場の相場下落局面では、IBITは7月初めまでに7億7200万ドル超の純流出を記録した。SoSoValueによると、総純資産は440億ドルまで減少した。

ビットコインは春先の高値から下落し、一時は5万9000ドル近辺まで値を下げた。BlackRockの保有量の比率も、世界のビットコイン供給量の3.5%をわずかに上回る水準まで低下した。

今回の反発は、BlackRockの動きだけでは説明できない。ここ数日、大口保有者(クジラ)のウォレットでも、安値圏で27万BTC超を買い集めたとされる。

こうした需要が重なり、Bitfinex基準のビットコイン価格は急速に回復した。テクニカル指標の相対力指数(RSI)も65まで上昇し、買い戻しの強まりを示した。

今回の値動きは、ETFからの資金流出や企業による売却公表が短期的な下押し圧力になり得る一方、機関投資家が下落局面を買い場と判断すれば、価格が急速に戻る可能性があることを改めて示した。

市場では、足元のETF売りについて「感情的な売りが割安な水準を生み、BlackRockがそれを再参入の機会として活用した典型例にとどまった」との見方も出ている。

今後の焦点は、IBITの資金フローが実際に純流入へ転じるかどうかだ。これまで積み上がった純流出圧力が残るなか、機関投資家の買いが一時的な押し目買いにとどまるのか、それともETF需給の転換を示すシグナルになるのかが、短期の相場方向を左右しそうだ。

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